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不眠韓国...睡眠経済「スリーポノミクス」登場


  • 不眠韓国...睡眠経済「スリーポノミクス」登場
  • マットレス専門スタートアップのキャスパーが運営する睡眠カフェのラウンジ 写真キャプチャ=キャスパーホームページ



◆ 「スリーポノミクス」登場 ◆

韓国は世界有数の睡眠不足国家だ。 2012年、経済協力開発機構(OECD)が主要18カ国を対象に平均睡眠時間を分析した結果、韓国は調査対象国の中で最も短い7時間49分にとどまり、OECDの平均(8時間22分)より30分も少なかった。昨年7月に韓国ギャラップが調査した韓国人の平均睡眠時間は6時間24分に過ぎなかった。

切実に寝りたいにもかかわらず眠れなくて苦しむ睡眠障害患者も急増する傾向にある。

国民健康保険公団によると、睡眠障害で診療を受けた患者は2012年は35万8000人だが、昨年は51万5000人と60%以上も増加した。眠れない韓国の現在のすがただ。けっきょく睡眠不足に悩まされている消費者はサイフを開き始めた。金で「クルチャム(安眠)」を買おうとする需要が増えたことから睡眠と経済の合成語である「スリーポノミクス(Sleeponomics)」時代が開かれて、睡眠産業もともに膨張している。サムスン経済研究所は国内の睡眠産業を年2兆ウォン規模と推定した。機能性枕やマットレスなどの寝具睡眠用品はもちろん、関連の健康機能食品や昼寝カフェのような睡眠空間ビジネス、先端技術を取り入れた睡眠補助機器市場も日ごとに拡大している。

カスタム枕やマットレスのレンタルなどの新しい種類のビジネスが定着しはじめ、各飲料会社は睡眠補助飲料を発売した。化粧品会社が睡眠研究所を開設するかと思えば、睡眠を管理するモバイルアプリや、繰り返される一定の音で睡眠を誘導する「白色雑音(ASMR/自律感覚快楽反応)」だけを専門的に作成する職業群も生まれた。ソウル市汝矣島などの会社員が多い都心を中心に、睡眠空間を貸すサービスも繁盛している。

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  • 原木で作られた大型円形の仮眠室にシングルマットレスが置かれている。写真キャプチャ=キャスパーホームページ


韓国道路公社は去る6月、社会問題化した大型バスの居眠り運転などを防止するために、医療機器企業ジオエムシー(GEO MC)の睡眠補助機器を楊平方向の聞慶休憩所に設置して、貨物車の運転手を対象に眠気を克服するプログラムを試験的に実施している。
  • 毎日経済_シン・チャノク記者/ソ・ヂヌ記者/キム・ヘスン記者/ウォン・ホソプ記者] | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-09-03 18:04:31




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