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「年2億2千万」…ネイバーウェブトゥーン作家の平均年収


  • 「年2億2千万」…ネイバーウェブトゥーン作家の平均年収

ウェブトゥーン業界の最近の関心事は、ネイバーウェブトゥーン『神と共に』の作者チュ・ホミン氏の収入だ。

ウェブトゥーンを原作にした同名の映画1編が昨年に観客1000万人を突破したことに続き、先月には第2編も1000万人を突破して、相次いでホームランを放ったからだ。映画の人気のおかげで2012年に連載終了した漫画が再連載されて、ネイバーウェブトゥーンで1位を記録している。連載料や映画ランニングギャランティーに版権料など、チュ作家の収入について同僚作家らは「ビルを買うほど大金を稼いだろう」と推定するが、チュ作家は最近放送に登場して「(映画の収入は)国外上映まで終えた後に精算する。(現在)ビルを買い取るほどではない」と語ってさらに気がかりをあおっている。

このほかにも、ネイバーの人気ウェブトゥーン『ルックス至上主義』のパク・テジュン作家も最近、「ウェブトゥーンの所得で銀行VIPになった」と話して周囲の羨望を買ったし、『ファッション王』のギアン84作家も「作家になった後、車も買ったし家も持った」と語っている。ウェブトゥーン作家はかなりの人気芸能人にも劣らない、高所得を上げているわけだ。ウェブトゥーン産業が一年8000億ウォン規模で急成長し、スター作家の収入は関心を集めるなかで、国内1位のウェブトゥーン事業者ネイバーウェブトゥーンが作家の収入を公開した。

ネイバーの子会社であるネイバーウェブトゥーンは11日、「ネイバーに連載中のウェブトゥーン作家の平均収入は2億2000万ウォンで、月平均1800万ウォンを稼ぐ」とし、「正式登壇したデビュー1年未満のウェブトゥーン新人作家の収入は、年平均9900万ウォンに達する」と述べた。これはネイバーウェブトゥーンが昨年7月から今年6月までに、正式に連載した作家300人あまりの収入をまとめた結果で、作家の収入はネイバーウェブトゥーンが原稿料などの作家に支払った金額を基準とする。この金額には作家の個人的な外部活動を通じて得た収入は含まれない。

ネイバーは収入プログラムが多様化し、作家らの収入が増えていると説明した。これまで作家は会社が与える原稿料が主な収入源だったが、最近ではプレビューや読了の有料収益、広告収入、ゲーム・ドラマ・キャラクター商品などの事業版権料など、さまざまな収益源が生まれた。またチュ作家のように原作が映画で人気を得ると、損益分岐点を超えた後に支払われるランニングギャランティーも受け取ることができる。ネイバーウェブトゥーンの関係者は、「ウェブトゥーン作家はジャンルや連載周期にしたがって収益モデルを多様に得ることができる」とし、「作品連載が完結してもプラットフォームを通じて、継続して収入が発生する」と述べた。

世界市場での成果も収入上昇の要因だ。

ネイバーウェブトゥーンは現在、日本や米国、タイ、台湾などの国外のサービスを強化している。世界のネイバーウェブトゥーンへの月訪問者は5000万人に達している。国内では月訪問者は2300万人だが、世界市場の拡大で2倍以上に訪問者が増えた。ネイバーウェブトゥーンのキム・ジュング代表は、「国外でのコンテンツ有料化や広告モデルの適用で、ウェブトゥーンを通じた作家の収益規模はさらに拡大すると期待される」と語る。

KT経済経営研究所のレポートによると、2013年は1500億ウォンに過ぎなかった国内ウェブトゥーン市場は今年は8800億ウォンまで増加すると予想され、数年内に1兆ウォン規模にまで成長するだろうと予想される。ウェブトゥーン事業者も、ネイバーとカカオのほかにレジンコミックス、ツーミックスなど30社に増加した。国内ウェブトゥーン作家は10年前の118人から昨年は4557人に、38倍に増加した。

とは言え、ネイバーウェブトゥーンのような1位プラットフォーム以外の中小のプラットフォームでは、一部の作家は生計維持も難しいなど、ウェブトゥーン産業も二極化現象が深刻化している。

最近、韓国コンテンツ振興院が発行した「漫画・ウェブトゥーン作家実態基礎調査報告書」によると、調査対象の作家761人のうちの24.7%は、昨年の総収入は1000万ウォン未満だと答えた。 1000万~2000万ウォンは21.9%で、約二人のうち一人(約46%)は年2000万ウォンを得られなかった。週52時間を超える創作活動を行うが4大保険に加入した作家も8.3%だけで、4大保険のうち一つも加入していないケースも61.9%に達した。

コンテンツ振興院の関係者は、「主要ウェブトゥーンプラットフォームで人気を得たスター作家らは数億ウォンの年俸が保証されるが、中小の業者に連載する作家や新人作家は2000万ウォン以下の所得を得ている」とし、「一部のウェブトゥーン事業者は著者の同意無しに作品を活用したり、原稿料を適切に支払っていないなどの不公正な取引があるので、作家の利益を確保し、権利を守ることができるビジネスモデルが多くならなければならない」と述べた。
  • 毎日経済_イ・ソンヒ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-09-11 18:10:05




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