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金委員長「核のない韓半島」確約...非核化ロードマップ抜ける


  • 金委員長「核のない韓半島」確約...非核化ロードマップ抜ける
  • ムン・ジェイン大統領とキム・ジョンウン北韓国務委員長は19日、平壌の百花園迎賓館で「平壌共同宣言文」に署名した後、宣言書を交換している。南北は宣言交換後の付属合意書の形式で、陸上と海上そして空中を含むすべての空間で敵対行為を禁止する「板門店宣言の履行のための軍事分野合意書」も採択した。 平壌写真共同取材団/キム・ジェフン記者



◆ 9・19平壌共同宣言 ◆

金正恩(キム・ヂョンウン)北韓国務委員長は19日、終戦宣言を含む米国の対応措置がある場合は寧辺の核施設の永久廃棄などの追加措置をとると発表した。また東倉里エンジン試験場とミサイル発射台を、米国などの国際社会の専門家の参観の下で完全に廃棄すると約束した。

金委員長は文在寅(ムン・ヂェイン)大統領の招請で、年内にソウルを訪問する予定だ。ムン大統領は訪北二日目のこの日、平壌の百花園迎賓館で金正恩委員長と首脳会談を行い、このような内容を骨子とした「9月平壌共同宣言」に署名した。

平壌共同宣言文には軍事的敵対関係の終息と南北経済協力、離散家族の常設面会所の開所、10月中に平壌芸術団のソウル公演、2032年夏季五輪の南北共同開催の誘致協力、3・1運動100周年共同記念行事も含まれた。南北首脳が同席した中で宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官と努光鉄(ノ・グァンチョル)北韓人民武力相は、11月1日から軍事境界線一帯の各種軍事演習を停止し、西海海上平和水域の造成などを盛り込んだ「板門店宣言の履行のための軍事分野合意書」も採択した。

文大統領は金委員長と共同記者会見に立ち、「戦争のない韓半島が開始された」とし「南と北は今日、韓半島全地域で戦争を引き起こす可能性のあるすべての危険をなくすことで確認した」と明らかにした。

続いて「金正恩委員長は今日、韓半島の非核化の道を明確に示してくれたし、核兵器も核の脅威も戦争もない韓半島への志を同じくした」と伝えた。また「いまや平壌会談の成果をもとに、北・米間の対話が急速に再開されることを期待する」と強調した。

金委員長は「数十年の歳月を続けられてきた、凄絶で悲劇的な対決と敵対の歴史に終止符を打つために軍事分野の合意書を採択した」とし、「朝鮮半島を核兵器も、核の脅威もない平和の地にするために積極的に努力していくことを確約した」と明らかにした。また「試練に勝つほどわれわれの力はより大きく強くなり、そうして固めてまるめた民族の力は一つになった強大な祖国の基礎になるだろう」と強調した。

金委員長は「私は文在寅大統領に近いうちにソウルを訪問することを約束した」と述べ、文大統領は「ここで『近いうちに』という言葉は、特別な事情がなければ『今年中に』という意味を込めている」と説明を加えた。北側は寧辺の核施設・東倉里発射場の永久廃棄というカードを差し出し、「米国の対応措置」を前提条件に付けて、米国に終戦宣言を要求する「ビッグディール」に乗り出した。

文大統領は20日午前、金正恩委員長とともに白頭山を訪問することにした。
  • 平壌共同取材団/毎経特別取材チーム
  • 入力 2018-09-19 18:14:19




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