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韓国の国際結婚、韓女性と中国男性の婚姻が増加


  • 韓国の国際結婚、韓女性と中国男性の婚姻が増加

2000年代の半ばから中国で事業をしているAさんは最近、知り合いの中国人ビジネスマンから婚姻適齢期の韓国女性を紹介するように頼まれた。 Aさんは「韓国人の花嫁をさがす中国人資産家がますます増えてきたということは知っていたが、紹介してほしいという依頼を直接受けると印象はかなり違っていた」とし、「中国の経済成長と韓流ドラマブームで韓国女性に対する幻想が生じた時期がうまくかみ合って、韓国女性と中国男性の結婚が大きく増えているようだ」とした。 Aさんは「留学て来た韓国の女子学生が中国の男性に会うことが多く、中国の男性が費用を負担して韓国女性を新婦として紹介してもらうことも少なくない」と付け加えた。

昨年、韓国女性と中国男性の結婚が大きく増えたことが分かった。その反面で、韓国男性と中国女性の結婚は大きく減少した。

多文化婚姻全体の件数は7年ぶりに増加に転じた。 23日に統計庁が発表した「2017年多文化人口統計」によると、昨年の多文化婚姻全体のうちで韓国女性と中国男性が結婚した割合は10.2%(約2200件)で、前年比で0.3%ポイント増加した。これは外国人新郎の国籍別で比較した場合、昨年における最大の増加幅だ。 2009年以降、韓国女性と結婚した外国人男性の中では中国人が最も多く、韓国女性と中国男性が結婚する割合は、2011年以降は着実に増加傾向を見せている。韓国女性政策研究院のキム・イソン研究委員は、「韓国女性の国際結婚は主に西欧圏の先進国を思い浮かべることが多かったが、中国の経済的・国際的地位が拡大したことが影響を及ぼしたものとみられる」と言う。

一方、昨年の多文化婚姻の中で韓国男性と中国女性が結婚した割合は25.0%(約5500件)で、前年比で1.9%ポイント下落した。韓国男性・中国女性の結婚の割合は、2008年以降は一事例(2014年)を除いて毎年減少した。 2016年まで外国人花嫁のうちでは中国国籍が最も多かったが減少傾向を重ねた結果、2016年以降はベトナム国籍が最も高く集計されている。

統計庁のキム・ジン社会統計課長は、「過去には中国女性が韓国に滞在するために結婚するケースが多かったが、就労ビザの発給を受けたり韓国国籍を取得するなど、他の方法で韓国に滞在する方法が増え、韓国男性と中国女性の結婚件数が減っている」と説明した。

昨年の多文化婚姻の全体件数は2万1917件で、前年比で1.0%(208件)増加した。 2010年に3万5098件を記録した後、2016年の2万1709件まで減少を続けている中で7年ぶりに反騰した。

キム課長は「2003年に国際結婚の手続きが簡素化され、多文化婚姻の件数が急増し始めた。そうしてベトナムやカンボジアなどから韓国に来た幼い新婦が虐待を受ける事件が多く発生するやいなや、規制が厳しくなって下落に転じた」と説明した。キム課長は「しかし、最近の韓流ブームが起こり、東南アジア地域との国際結婚が再び大きく増える傾向にある」とし、「2015・2016年にはベトナム国籍の婚姻件数が大幅に増加し、2017年にはタイ国籍の婚姻件数が急騰した」と語った。昨年の多文化婚姻のうちで韓国男性、とタイ女性の結婚の割合は、前年比で1.4%ポイント増の4.6%だった。

全体的な韓国男性と外国人女性の婚姻は前年比で0.1%減の1万4245件であり、韓国女性と外国人男性の婚姻は2.1%増の4294件と調査された。

多文化婚姻夫婦の年齢差は、夫が10歳以上の年上(39.5%)が最も多かった。

全体的な婚姻の中で多文化婚姻が占める割合が高かったのは、済州(10.6%)・全羅北道(9.4%)であり、低かった地域は世宗(5.4%)・大田(6.0%)だった。多文化婚姻統計が最初に集計された2008年は、全南・全北の多文化婚姻の割合はソウル・釜山のような都市部に比べて4~5%ポイント高く現れたが、最近になって世宗市を除けば格差は2~3%ポイントに減少した状況だ。
  • 毎日経済_ムン・ヂェヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-11-23 18:00:37




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