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赤信号灯る輸出韓国…主力産業さえ輸出不振

先月の輸出1.2%減 

新年、韓国の輸出戦線に赤信号が灯った。「半導体ショック」が現実化し、輸出に直撃になることはもちろん、今年の国内経済の全般に暗雲がかかると思われる。特に景気動向・先行指数がここ6カ月で連続して下落し、景気下降局面に入ったという警告音が鳴る中で、これまで支えだった輸出さえもくずれながら危機感が高まっている。

1日、産業通商資源部によると昨年12月の輸出は484億6000万ドルを記録し、前年同期比で-1.2%減少した。昨年10月に22.6%から11月に4.1%へと大きく縮小した増加率は、3ヶ月めでマイナスに転じている。特に半導体が尋常ではない。昨年12月に半導体の輸出は88億5800万ドルを記録した。 1年前に比べて8.3%減少した。 2016年9月(-2.6%)以来の2年ぶりに、初めてのマイナス転換だ。

輸出ショックは半導体にとどまらない。 13大主力輸出品目のうちなんと10品目が、前年同期比で輸出増減率が先月マイナスを記録した。スマートフォンなどの無線通信機器が-33.7%を記録し、コンピュータ(-16.9%)と家電(-11.7%)、石油化学(-6.1%)などが次々墜落した。輸出が増えた品目は船舶と石油製品、自動車だけだ。

世界の輸出に占める地域別の割合が27%に達し、韓国最大の輸出市場である中国に対する不振も輸出ショックを加速している。昨年12月に対中国輸出は前年同期比で13.9%減少して、119億2800万ドルにとどまった。「サード」の余波で中国への輸出が崩れた2016年10月(-11.3%)以来の2年ぶりにマイナスに転じ、昨年11月(-2.7%)以後は2カ月連続のマイナス行進だ。

昨年の年間輸出額は6055億ドルを記録した。1948年に輸出を集計した後、70年ぶりの最大の実績だ。しかし、昨年の下半期から輸出は明確な下降傾向を描き、半導体をはじめとする主力品目も次々に墜落するだろうという展望で、今年の輸出はこれまで以上に「茨の道」を予告している。

特に半導体「スーパーサイクル」が幕を下ろしたという見通しが相次ぐ中で、今年も輸出額全体の20%に達する半導体の不振は避けることができないものと思われる。すでにサムスン電子とSKハイニックスなどは非常経営に突入し、コスト削減を通じたコスト競争力の向上、在庫削減、設備発注の見直しに乗り出している。

サムスン電子はこれまで、半導体のおかげでスマートフォンの不振にもかかわらず実績が良く現れるという「半導体錯視論」を心配したが、いまや本格的なメモリー半導体の景気減速によって「危機論」が内部で頭をもたげている。

パク・テソン産業部貿易政策官は、「米・中貿易戦争、米国の自動車232条など通商圧迫も大きな変数なので、今年の輸出状況は容易でないのが現実だ」と語った。
  • 毎日経済_キム・ギュシク記者/イム・ソンヒョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-01-01 22:20:17




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