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黄金亥年には子供を産むのだろうか?


黄金戌年である2018年(戊戌年)は、福が宿る年だったため街中に赤ん坊の産声が聞こえるだろうという希望を抱いていた。

ところが…。

現在、推定される2018年韓国の合計出生率は0.96~0.99人。黄金戌年の後光を期待したが、0.9人台に逆に落ちてしまった。1人未満の出生率がシンガポールと香港、台湾、マカオで記録されたことはあったが、都市国家を除いて初めて韓国でこのような事態が発生することになったのだ。「一人ずつだけ産んでも三千里は超満員」(1980年代)という産児制限キャンペーンがまだ聞こえてくるようだが、すでに韓国では赤ん坊の産声が聞きにくくなったのだ。

韓国の出生数や出生率は恐ろしいほどの速度で急転直下している状態だ。1983年に、人口代替水準である出生率2.1人の水準が崩れながら、今では人口絶壁を実感しなければならない水準に達した。

2001年に生まれた新生児の数が55万4895人。この年を基点に韓国で新生児の数が50万人を越えたことはない。一歩遅れて出産奨励政策を拡散し始めたが、一度崩れた堤防は立て直せないように、合計出生率は1.1~1.2人程度で一進一退するだけだった。それでも2030年までは新生児の数が40万人程度にはなると予想したが、何と13年も早い2017年に40万人の線を崩壊してしまった。

両親2人が合わさって1人の赤ちゃんも産むことができない国。戦争も経済破局もない状態で破局を迎えることもできるが、まだ危機意識さえないため、深刻な状態だ。
小さな希望は2019年が正に黄金亥年だということだ。

  • 黄金亥年には子供を産むのだろうか?
  • 単位-出生数と合計出生率, 人 / 普通出生率1000人当り, 人



上の表で見て分かるように2000年以後、毎年減少していた出生数が2007年に少し増加した。正にこの年が亥年だったのだ。実は赤い亥年だったが、中国の影響で黄金亥年だといううわさが立ったせいで夫婦が熱心に子作りをしたようだ。

いんちき黄金亥年には希望が見えたので、本当の黄金亥年には本物の福が宿るだろうという期待を抱くだけのことはある。

だからといって黄金亥年だけを待つことはできない。60年ぶりにやってきた12干支に国の人口政策を任せることもできないだろう。

崩れた壁を一瞬で直すことができないように、減少した出生数を短期間で増加させることは不可能だ。青年たちが結婚をして、子供を産む人生設計をするのが自然な社会環境を作らない以上、韓国は本当に人口絶壁と向き合うことになるかも知れない。
  • Lim, Chul
  • 入力 2019-01-01 00:00:00




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