トップ > コラム > オピニオン > 20代の男性はなぜ進歩政治に背を向けたのだろうか?

20代の男性はなぜ進歩政治に背を向けたのだろうか?


100万部以上が売れた『82年生まれ、キム・ジヨン』という小説がある。

チョ・ナムジュ作家のこの小説は30代の女性が体験する混乱と挫折をあらすじとしている。彼女の人生の節々に割り込んだ性差別的要素に突然、精神的な異常症状を表出する女性に関する話は韓国でジェンダーイシューの象徴となった。

『82年生まれ、キム・ジヨン』をどんな人々がたくさん読んだのだろうか?

  • 20代の男性はなぜ進歩政治に背を向けたのだろうか?
10代~30代の女性が圧倒的な比重を占め、男性は40代と50代で少し関心を見せただけだ。

20代の男性が書店で『82年生まれ、キム・ジヨン』に関心を持たないように、ムン・ジェイン政府にも背を向けた。昨年の12月、世論調査業者リアリティーの調査結果は興味深い。

  • 20代の男性はなぜ進歩政治に背を向けたのだろうか?
今まで、進歩政治の核心支持層と感じていた20代が現政権の最も敵対的な勢力に変わってしまったことを知らせている。それでも20代全体がそうではない。20代の中で女性はかえって堅固な支持層として地位を確立した。

執権勢力は、切羽詰まった状態になった。20代男性の投票者の心を取り戻すために忙しくなったということだ。今まで若い層に憎まれてきた保守政党は、今がチャンスだと思い、彼らを味方にするために力を注ぎ始めた。

韓国の20代の男性が保守に回帰しそうなのは、男女葛藤に起因したと見る分析が大半だ。社会的葛藤の要因に関するアンケート調査結果もそのような分析を後押しする。

20代を除いたすべての年齢層で最も深刻な葛藤を貧富葛藤と感じているが、20代では性に伴う葛藤が断然1位だ。貧富葛藤、理念葛藤、世代葛藤、地域葛藤を圧倒的に上回っている。

現政権の度が過ぎたフェミニズム政策が20代の性的葛藤を増加させたという判断に同意しない人もいたりする。男女葛藤で単純化させるという指摘にももちろん一理ある。

しかし現政権が20代の男性が怒るほどの政策を展開したのが事実という感じもする。

貧富の格差を解消、地域間の不均衡を解消するなど多くの進歩イシューの中で比較的簡単なイシューである女性差別撤廃政策で進歩を包もうとしたという疑いも生じる。既得権層の反対を押し切るのが難しい貧富葛藤などのイシューはひとまず避けておいて、別に反発がないような女性に優しい政策を行えば、20代男性の怨恨を買ってしまうだろう。

進歩政党が政権を取れば何か変わるだろうと期待をしたのに、自分たちを被害者にするジェンダー政策で進歩のふりをするとし、怒りを炸裂させているようだ
  • Lim, Chul
  • 入力 2019-02-07 00:00:00




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア