微細粉塵の奇襲…市民に逃げ場なし


◆ 「微細粉塵地獄」韓国 ◆

5日午後3時、ソウル市東大門駅の乗り場の微細粉塵(PM10)濃度は435㎍/㎥で、室内空気質「悪い」の基準である150㎍/㎥をはるかに超えた。龍山駅と清潭駅と仁川市富平区庁駅、光州市金大中コンベンションセンターなどもすべて180~240㎍/㎥を記録した。街路の濁った微細粉塵に苦労した市民だが、地下鉄の駅舎に降りてきてもさらに濃い微細粉塵の奇襲に苦しまなければならなかった。

首都圏で初めて5日連続で微細粉塵緊急低減措置が施行されるなど、微細粉塵の問題が「国家的災難」として浮上し、市民の不満は高まっている。

屋外と屋内の両方で微細粉塵安全地帯ではないことから、市民が行きどころがなくなったわけだ。韓国環境公団が提供する「室内空気質資料公開サービス」によると、屋外(大気)の粉塵濃度(2017年3月現在)は平均59㎍/㎥であるのに対し、地下鉄の乗り場は72㎍/㎥、屋内駐車場は77㎍/㎥、空港待合室は81㎍/㎥だった。専門家らは屋外よりも屋内の微細粉塵に、より注意しなければならないと指摘している理由だ。ソウル市立大のチョン・グォン環境工学科教授(前ソウル市保健環境研究院長)は、「作業が行われる内部空間は、微細粉塵の濃度が屋外よりも高い傾向がある」とし、「空気清浄機を稼動したり掃除を通じて換気する必要がある」と説明した。政府は今年7月からショッピングモールや映画館、塾や地下鉄などの屋内一般施設を対象に、微細粉塵の「悪い」を現在の150㎍/㎥から100㎍/㎥に強化することにした。

室内空間の空気質が悪いのに、これに対する警戒心はまだ不足している状況だ。毎日経済新聞が5日、ソウル市中区の忠武路駅の近くにある忠武路印刷街の10カ所を見て回った結果、労働者30人のうちでマスクを着用した人はわずか3人に過ぎなかった。休む暇もなく回る機械の前で勤務していたチョン・ギルスさん(58)は、「空気が良くないと感じることはあるが、これといったマスクを着用する必要性は感じられない」と言う。別の関係者は「屋内作業場にほこりがたくさん飛んで首がちくちくする」とし、「もし政府が支援するならば、大規模な換気扇を作業場に設置してほしい」と答えた。

市民らは時と場所を選ばずやってくる微細粉塵を避けることができないと不満の声をあげている。地下鉄の駅の中からマスクを着用したシン某氏(74)は、「地下鉄駅の外にも中にも微細粉塵があって、マスクを使い続けるしかない」と吐露した。父兄の心配はさらにひどい。娘を幼稚園から連れてきたイ・ユジョンさん(49)は「呼吸器疾患が続いて心配」だとし、「微細粉塵のために子供が屋外活動をできなくて、友達と外で遊ぶ機会がない」と言う。

微細粉塵の脅威が大きくなるとマスクや空気清浄機のみならず、防毒マスク・酸素発生器まで販売が急増している。 5日のGマーケットによると、先月26日から今月3日までのここ一週間に微細粉塵関連の商品販売推移を分析した結果、空気殺菌機(417%)、微粒子窓フィルタ(238%)、酸素発生器(93%)などの屋内空気浄化製品の販売が前年同期比で大幅に増加した。空気清浄機の販売台数も同じ期間に171%増加した。微細粉塵緊急低減措置が下されたこの1~3日には、防毒マスクの販売量が前週比で21%、前年同期比で82%増加した。
  • 毎日経済_ナ・ヒョンヂュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-03-05 20:16:09.0