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ドーシーCEO「TwitterはKポップに乗って復活」


  • ドーシーCEO「TwitterはKポップに乗って復活」

設立13年めで史上最大の実績を記録したソーシャルネットワークサービス(SNS)「Twitter(ツイッター)」の創設者ジャック・ドーシー最高経営責任者(CEO)は、ツイッター復活の秘訣としてKポップをあげた。

22日、ソウル市中区の新羅ホテルで開かれた訪韓記者会見で、彼は「私もツイッターを本当に好きだが、ツイッターもKポップのおかげで成長した」とし、「K-POPアーティストとファンがツイッターを使ってコミュニケーションすることで、ツイッターが強力なコミュニケーションツールとして機能している」と述べた。

ツイッターコリアによると昨年、全世界でKポップに関連する言及量は53億件で、同じ期間のワールドカップ関連の全世界のツイート量(約6億件)の9倍に近い。防弾少年団は昨年、全世界のツイッターのアカウントの中で最も多くツイートされた(メッセージが共有された)アカウントを占めた。

韓国のツイッターアカウントの中で最も多くツイートされた人物のトップ10はすべてKポップアーティストであるほど、Kポップはツイッターで最も人気のあるコンテンツだ。ドーシー代表は、「ツイッターは好きな歌手のニュースを最も早く知ることができるプラットフォームです。ファンは歌手と会話を交わし、歌手はファンと疎通しながら会話を発展させている」とした。

芸能プロダクションはKポップ歌手たちが、ツイッターやフェイスブックなどのSNSを使用することを躊躇したりする。しかし、ドーシー代表は「Kポップスターたちが(所属事務所がSNSを管理しても)本当の物語をツイッターで交わすことを望む」とし、「それがユーザー(ファンが)が望むところだ。正直であるほどユーザーは好む」と述べた。

ツイッター復活のまた別の秘訣として、ドーシー代表はフェイクニュースやわいせつなコンテンツなどの、有害メッセージをフィルタリングして健全性を確保したことをあげた。

彼は「SNSプラットフォームは健全性が最も重要な価値」だとし、「ツイッターの目的は真実の情報を広めることだ。人工知能(AI)とマシンラーニング技術で有害情報を遮断し、誤った情報が拡散されている範囲を狭くする努力を続けていきたい」と述べた。

昨年、個人情報の流出で株価が暴落して利用者が離れたフェイスブックとは異なり、ツイッターは13年めで全盛期を迎えている。一時、ツイッターも偽アカウントやわいせつ・有害コンテンツが氾濫し、危機を経験した。株価が暴落して、大規模な構造調整が行われた。

そうするうちに、経営から退いたドーシー代表が2015年に経営に復帰し、有害コンテンツをあぶりだす浄化作業を大々的に展開し、2017年からは実績が反騰して昨年第4四半期のみで前年よりも24%増の9億900万ドル(1兆272億ウォン)の売り上げを上げるなど勢いに乗っている。

ドーシー代表は「ツイッターが何なのか、私達のユーザーが誰なのかはげしく悩んだ。その結果、ツイッターの本質は対話型のプラットフォームであり、公論の場だという答えを得た」とし、「公論を通じて社会に影響を与え、人々にある問題について考えるようにするプラットフォームの機能を回復するために力を注いだ」と明らかにした。

彼は昨年、ツイッター経由で1020世代が性暴行とセクハラを暴露した「スクールme too」運動に言及して、「本当に勇気のある学生たちが不義に対抗してツイッターを通じて声を出したし、変化した」とし、「ツイッターは公論の場を提供し、私たちの社会を健全にするために貢献する」と強調した。

彼はツイッターに続き、モバイル決済システム会社のスクエア(Square)も成功させたシリコンバレーの「スター」だ。スクエアはYahooファイナンスが昨年「今年の企業」に選ぶほどのフィンテック分野のリーディング企業としてあげられる。

昼間はツイッターで午後にはスクエアで働く彼は、GOT7の『ハードキャリー』( 「活躍する」というネット用語)に言及し、「(両社を経営するのに)ハードキャリーしている」と語り、成功の秘訣に対しては「常に人々にそのサービスを通じて健全で活気に満ちたエネルギーを与えようと努力した」と述べた。

瞑想の愛好家である彼は会社を経営しながら、混乱の瞬間が来るたびに常に本質を思い出すという。ツイッターはテロと自殺など、各種の事故が発生するたびにそれらの責任から自由ではない。テロリストがツイッターを通じて憎悪のメッセージを拡散し、一部は自殺を試みたりする。

ドーシーCEOは「ツイッターが否定的に利用されるのは残念なことだ。ツイッターは世界を変化させる影響力のあるプラットフォームでなければならない」とし、「人々が価値をツイッターで見出すことができるように、努力を怠らない」と述べた。

去る21日にツイッターを愛用する文在寅(ムン・ヂェイン)大統領と会った彼は、記者懇談会を終えた後、Kポップスターのライブ放送「ブルールーム」でGOT7に会うために急いで会場を去った。
  • 毎日経済_イ・ソニ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-03-22 21:55:42




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