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韓国「クラウド時代」…足早に近づく


◆ 足早に近づいてきたクラウド革命 ◆

サムスン電子や現代自動車など10大グループを筆頭に、韓国でも「クラウド時代」が開かれている。現代・起亜自動車グループは最近、全社的な資源管理システム(ERP)などの主要なインフラをクラウドに移行する作業に着手した。

業界では現代自動車の投資規模は7年間で約3000億~4000億ウォンに達すると見ている。来年までに7000億ウォンを投入してERPを変えると明らかにしたサムスン電子も、第2段階のクラウド移行に約3000億ウォンを追加投資する方案を検討中だ。

SK、LG、ロッテグループなどの主要な大企業はもちろん、金融会社も相次いでクラウドへの移行を準備中であることから関連市場は熱く盛り上がっている。 25日の業界によると、現代・起亜自動車グループはERPなどの中核システムをクラウド方式に移行するとし、外資系企業をパートナーとして選定した。

業界の関係者は「現代・起亜自動車グループは保有している膨大なデータを活用して、モビリティサービス企業に転換するための布石」だとし、「自動車の製造工程で人工知能(AI)などを活用した生産性に対する革新もとおに追求するだろう」と語った。鄭義宣(チョン・ウィソン)首席副会長が第4次産業革命での未来産業転換期に備え、先制的にクラウド移行を決定したと伝えられた。

SKグループも既存のサーバーを中心としたERPを、クラウドとビッグデータベースシステムに全面的にアップグレードすることにした。 SKグループはこれまで使用していた独SAPのERPを、クラウドを活用したビジネス運営ERPにアップグレードすることにして、22日にSAPとSKグループの担当役員間で説明会を開いた。 SKグループは系列会社ごとのスケジュールにもとづいて、早ければ2~3年以内にクラウド化をすべて終える計画だ。

クラウド時代の最も大きな違いは、系列会社ごとに独自のデータセンターに保管していたすべての情報をクラウドに移行させるという点だ。既存のデータセンターが消えると同時に、全世界のどこからでもクラウドシステムに接続し、標準化された業務を行うことができるようになるわけだ。こうすることで生産と財務管理、流通などの経営と顧客管理を効率化して、モノのインターネット(IoT)のデータをリアルタイムに処理することができるようになる。

国内大企業のクラウド移行は業種を問わず、加速度がついている。LGグループも22日、LG電子とLG化学やLGディスプレイなどの、系列社のクラウド転換率を2023年までに90%以上に高める計画だと明らかにした。ロッテグループもデジタル技術革新に拍車をかけている。

業界関係者は、「韓国の各大企業が大規模のIT投資に乗り出してAWS、IBM、SAPなどの世界的なIT企業が市場の先取りのために積極的に国内組織を増やしてマーケティングを強化している」と言う。

クラウドサービスは企業がビジネスに必要なデータと各種ソフトウェアを、今までのように独自の電算室に保存・運営するぼではなく、マイクロソフトやグーグルなどが提供するサーバー・ソフトウェアなどに保存して運営できるようにするサービスだ。
  • 毎日経済_ハン・エギョン記者/シン・チャノク記者/イ・ドンイ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-03-25 18:12:15




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