トップ > コラム > LG電子、赤字「3兆」耐えられず…特段の措置
24日、LG電子は長い悩んだ末に京畿道・平沢（ピョンテク）のスマートフォン生産ラインを海外に移転することにした。慢性的なスマートフォン赤字の沼を抜け出すための苦闘であり、特段の措置と見られる。 LG電子MC事業本部は、2015年第2四半期から2019年第1四半期まで16四半期連続で赤字を記録しており、累積赤字は3兆ウォンに達する。
市場調査会社のストラテジー・アナリティクス（SA）によると、世界のスマートフォン市場で韓国国内産のスマートフォンの割合は2008年の11.4％から2018年は1.3％に急減している。国内携帯電話の生産量が急激に減っている間に、中国・インド・ベトナムなどの新興国の生産量が大幅に増えている。昨年の時点で、中国が全体生産量の70％を占めており、インドは13％台でベトナムは10％台だ。技術競争が激しくなって部品価格が上昇したうえに、人件費まで高価な国内で生産していては赤字構造を容易に逃れることはできない状況だ。
業界の関係者は「LG電子のスマートフォンの累積赤字が3兆ウォンと深刻な状況で、収益性改善という次元で政府の支援・税制優遇を期待できるベトナムに生産拠点を移すことにしたと聞いている」とし、「ハイフォン市にLGの系列会社の工場が集まっており、相乗効果を発揮することができるだろう」とした。
国内ではすぐさま人材の追加転換と希望退職などが行われる計画だ。 LG電子の内部では、MC事業本部の人材全体を対象に希望退職を実施し、6月に終える方針を立てたと伝えられた。希望退職の対象は約800人と予想される。また、平沢で働いていた従業員を昌原（チャンウォン）や清州（チョンヂュ）に異動させる案も検討している。
LG電子が人件費がはるかに低いベトナム工場の生産で、コストのかかる体質を改善すれば業績改善にも役立つことがありうる。ベトナムは今年の最低賃金を基準にした給料は418万ドン（約20万6000ウォン）で、国内の174万5150ウォンの8分の1の水準だ。
LG電子スマートフォン事業は、昨年の第4四半期まで15四半期連続で赤字を記録した。このためにMC事業部の人員調整は、4年めを持続している営業赤字とおもに継続して行われている。LG電子MC事業部は2015年の第2四半期に赤字転換した後、深刻な営業赤字から抜け出せずにいる。 2015年に1196億ウォン、2016年1兆2591億ウォン、2017年7368億ウォン、2018年は7901億ウォンを記録した。特に昨年の第4四半期には3220億ウォン規模に四半期の赤字幅が拡大した。高級ラインを強化して「Vシリーズ」「Gシリーズ」を出したが販売は不振だ。昨年の第4四半期のスマートフォンの売上げは前年同期比で16％悪くなった。
平沢工場の海外移転によって、各部品協力社に対する衝撃も予想される。すぐさま亀尾や坡州などのディスプレイを生産するLGディスプレイも影響を受けると思われる。 LG電子はすでにベトナムにスマートフォン工場を運営しているだけに、これらの部品協力社もライン移転などによる対策作りに奔走する様子だ。協力社の関係者は、「すでに今年初めから主要製品の注文量が大きく減少した」とし、「完成品の会社移転にともない、海外移転を検討するしかない状況だ」と言う。
LG電子のスマートフォンの状況は容易に改善されることは困難な見通しだ。証券業界は今年の第1四半期もMC事業部は赤字を続けるものと見込んでいる。移動通信3社などの業界では、先月に「G8 ThinQ」を出したが販売量は大きく伸びていない。さらにLG電子初の5世代（5G）移動通信スマートフォン「V50 ThinQ」は、5G網の安定化問題などで発売が延期された。
とは言え、まもなく5Gネットワークの安定化とともに出荷される新型スマートフォンが期待を集めている。
LG電子はサムスン電子の「ギャラクシーS10 5G」などの競合モデルよりも低い価格を策定し、デュアルスクリーンアクセサリーを提供するなど、マーケティングで差別化を試みた。 V50 ThinQの価格は119万9000ウォンだ。ギャラクシーS10 5Gよりも20万ウォン安い価格だ。
ハイ投資証券のコ・ウィヨン研究員は、「第2四半期からG8とV50などの主力製品の発売効果が本格化するものと見られる」とし、「マーケティング費用の増加分を相殺するほどの、充分な需要が創出されることが重要」だと説明した。
LG電子、赤字「3兆」耐えられず…特段の措置
LG電子、携帯電話の生産を海外に移転
24日、LG電子は長い悩んだ末に京畿道・平沢（ピョンテク）のスマートフォン生産ラインを海外に移転することにした。慢性的なスマートフォン赤字の沼を抜け出すための苦闘であり、特段の措置と見られる。 LG電子MC事業本部は、2015年第2四半期から2019年第1四半期まで16四半期連続で赤字を記録しており、累積赤字は3兆ウォンに達する。
市場調査会社のストラテジー・アナリティクス（SA）によると、世界のスマートフォン市場で韓国国内産のスマートフォンの割合は2008年の11.4％から2018年は1.3％に急減している。国内携帯電話の生産量が急激に減っている間に、中国・インド・ベトナムなどの新興国の生産量が大幅に増えている。昨年の時点で、中国が全体生産量の70％を占めており、インドは13％台でベトナムは10％台だ。技術競争が激しくなって部品価格が上昇したうえに、人件費まで高価な国内で生産していては赤字構造を容易に逃れることはできない状況だ。
業界の関係者は「LG電子のスマートフォンの累積赤字が3兆ウォンと深刻な状況で、収益性改善という次元で政府の支援・税制優遇を期待できるベトナムに生産拠点を移すことにしたと聞いている」とし、「ハイフォン市にLGの系列会社の工場が集まっており、相乗効果を発揮することができるだろう」とした。
国内ではすぐさま人材の追加転換と希望退職などが行われる計画だ。 LG電子の内部では、MC事業本部の人材全体を対象に希望退職を実施し、6月に終える方針を立てたと伝えられた。希望退職の対象は約800人と予想される。また、平沢で働いていた従業員を昌原（チャンウォン）や清州（チョンヂュ）に異動させる案も検討している。
LG電子が人件費がはるかに低いベトナム工場の生産で、コストのかかる体質を改善すれば業績改善にも役立つことがありうる。ベトナムは今年の最低賃金を基準にした給料は418万ドン（約20万6000ウォン）で、国内の174万5150ウォンの8分の1の水準だ。
LG電子スマートフォン事業は、昨年の第4四半期まで15四半期連続で赤字を記録した。このためにMC事業部の人員調整は、4年めを持続している営業赤字とおもに継続して行われている。LG電子MC事業部は2015年の第2四半期に赤字転換した後、深刻な営業赤字から抜け出せずにいる。 2015年に1196億ウォン、2016年1兆2591億ウォン、2017年7368億ウォン、2018年は7901億ウォンを記録した。特に昨年の第4四半期には3220億ウォン規模に四半期の赤字幅が拡大した。高級ラインを強化して「Vシリーズ」「Gシリーズ」を出したが販売は不振だ。昨年の第4四半期のスマートフォンの売上げは前年同期比で16％悪くなった。
平沢工場の海外移転によって、各部品協力社に対する衝撃も予想される。すぐさま亀尾や坡州などのディスプレイを生産するLGディスプレイも影響を受けると思われる。 LG電子はすでにベトナムにスマートフォン工場を運営しているだけに、これらの部品協力社もライン移転などによる対策作りに奔走する様子だ。協力社の関係者は、「すでに今年初めから主要製品の注文量が大きく減少した」とし、「完成品の会社移転にともない、海外移転を検討するしかない状況だ」と言う。
LG電子のスマートフォンの状況は容易に改善されることは困難な見通しだ。証券業界は今年の第1四半期もMC事業部は赤字を続けるものと見込んでいる。移動通信3社などの業界では、先月に「G8 ThinQ」を出したが販売量は大きく伸びていない。さらにLG電子初の5世代（5G）移動通信スマートフォン「V50 ThinQ」は、5G網の安定化問題などで発売が延期された。
とは言え、まもなく5Gネットワークの安定化とともに出荷される新型スマートフォンが期待を集めている。
LG電子はサムスン電子の「ギャラクシーS10 5G」などの競合モデルよりも低い価格を策定し、デュアルスクリーンアクセサリーを提供するなど、マーケティングで差別化を試みた。 V50 ThinQの価格は119万9000ウォンだ。ギャラクシーS10 5Gよりも20万ウォン安い価格だ。
ハイ投資証券のコ・ウィヨン研究員は、「第2四半期からG8とV50などの主力製品の発売効果が本格化するものと見られる」とし、「マーケティング費用の増加分を相殺するほどの、充分な需要が創出されることが重要」だと説明した。
- 毎日経済＿シン・チャノク記者／イ・ドンイ記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2019-04-24 17:44:45
