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[コラム] 久しぶりに訪ねてみた青瓦台(チョンワデ)の請願掲示板


久しぶりに訪ねてみた青瓦台(チョンワデ)の請願掲示板

久しぶりに青瓦台(チョンワデ、大統領府)の国民請願掲示板を訪ねてみました。

さっと見回すと推薦順TOP5が見える。180万人が請願に参加した自由韓国党の政党解散に関する請願、その次が共に民主党の政党解散に関する請求だ。与党と第一野党を解散させてほしいという内容だ。いや、政府がそのような力を持っていないため政党を解散させる請求をしてほしいという要求に明確な理由はない。その必要もないだろう。


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181万対31万という数字対決も重要ではない。政治は戯画化され、失踪し、政治家という種族はつまらないものとして見られているからだろう。パク・クネ政府を抑えようとした現政権は野党が足を引っ張ったせいで、窮地に追い込まれた保守野党は生き残るためにもがいてる最中に抜け道を見つけた。

政府与党の足を引っ張るほどの内容だ。
改革を行うだと、やってしまえ、お前らが俺たちと何が違うのか、一度見てみよう。本当に何も違くない。一応、進歩政党なのに、ノ・ムヒョン政府の時と同じように現政権になってもソウルの要旨である江南(カンナム)3区の住居価格は前政府時代よりかえって跳ね上がった。

住居価格を抑える最も強力な武器である保有税の現実化を行ってないからだ。政権を取ったら、北の核問題も解決して、国の経済も復興させて、財閥の様子も適当に伺いながら、中小商人と貧しい庶民には働き口とくつろぎの場所を作らなければならない…。理解出来ないわけじゃないが、既得権を守ろうとする現実から始まったのではないかと思ったりもする。


政治とは全くかけ離れた前衛美術家のマルセル・デュシャン(Marcel Duchamp)を急に思い出した。
展示会に便器を持っていったデュシャン? はい、まさにそのデュシャンの話だ。
風刺漫画家として活動したデュシャンは1900年代初めに、パリの画壇を飲み込んでしまった波の立体主義作品に没頭する。そして何度も作業を行った結果「階段を降りてくる裸体Ⅱ」を完成させて、アバンギャルド芸術家の展示会である「Salon des Independants」に出品する。ところが主催側は駆け出しの画家が静かに動かない対象ではなくて動く立体主義作品を出したことに反感を抱いたのか、題名の「降りてくる」を省かなければ展示を許さないとデュシャンを脅した。

無審査、無償制度を誇っていた前衛芸術家も地位を固めたので、新しい美術を排斥するようになったのだ。
1917年、アメリカの独立美術家協会が主催した展示会を強打した便器(作品名:泉)も前衛の限界を見せた。展示会のディレクターに任命されたデュシャンは「リチャード・モット」という仮名で便器に「R/Mutt 1917」と署名して展示場に置いた。6ドルだけ出せば、どんな芸術家でも自由に作品を出品することができるという展示会、しかし協会長は展示場の真ん中に置いた「泉」に驚いて仕切りの後ろに置いておけと命令した。
デュシャンが現代美術の創造者と言われる理由は限界を越えたからだ。
もう一度、政治の話に戻る。与党と第一野党解散という国民請願に対して青瓦台は何と返事をするのだろうか?
デュシャンを勉強したならば限界を越える戦略、又は想像をしてみてもいいじゃないか? 韓国の大統領が議会解散権を持っているわけではないが、国民が願っているので、与党でも野党でも、すべての解散を請求できるだろう。
  • Lim, Chul
  • 入力 2019-05-09 00:00:00




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