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「韓国企業の信用低下始まる」S&Pが警告


  • 「韓国企業の信用低下始まる」S&Pが警告
  • 急増する韓国大企業の短期債務


世界的な信用格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は10日、韓国の200大企業の信用度が当分のあいだ否定的な流れを続けるだろうと警告した。 S&Pはこのような見通しに対する3つの理由として、国内企業の厳しい営業環境、攻撃的な投資・財務政策、規制リスクをあげた。

この日、S&Pは「高まる信用リスクに直面した韓国企業」という報告書で「世界的な需要の鈍化との貿易紛争の深化が、最近の韓国企業の業績の低下となった」とし、「今後12ヶ月のあいだ韓国企業の信用度負担は続くだろう」と明らかにした。これとともに、S&Pは「輸出依存型産業である半導体、スマートフォン、自動車、精油・化学産業は、今後1~2年間は難しい営業環境に直面するだろう」と明らかにした。

S&Pは「このような流れを反映して、昨年末から一部の韓国企業に対する信用格付けと見通しを下方修正した」とし、「今年に入って韓国企業の信用格付けや格付けの見通しが上方修正されたものは一つもない」と付け加えた。またS&Pはわが国の経済に対して、「電子部門を中心に高い在庫水準と世界貿易をめぐる不確実性の高まりが、生産と民間投資に対する継続した負担を与えているうえに、労働市場が比較的脆弱で消費弱体化につながっている」とし、今年の成長率見通しを従来の2.4%から2.0%に下方修正した。

この日、毎日経済が今年の第1四半期の有価証券市場に所属する売上げ上位100社の流動比率を調べてみた結果も、S&Pの警告を裏付けている。大手3社のうち1社の流動比率が100%未満と現れて、短期流動性危機を起こしていることが分かった。

流動比率は1年以内に現金化できる資産(流動資産)を、1年以内に返済する債務(流動負債)で割った値だ。この比率が100%未満であれば流動化資産よりも短期債務がさらに多いいという意味で、短期流動性が悪化したことを意味する。 2015年の第1四半期ベースでは、分析対象の26%が流動比率100%未満だった。 2017年第1四半期に28%に上昇し、今年の第1四半期にはこの比率が31%に上昇した。
  • 毎日経済_ムン・イルホ記者/チョ・ソクファン記者/ユ・ジュノ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-07-10 18:04:09




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