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「韓国日産」なぜ撤退?…リストラに不買運動の直撃弾


  • 「韓国日産」なぜ撤退?…リストラに不買運動の直撃弾
  • 韓国日産の販売量推移


日本の日産自動車は2004年に韓国日産法人を設立して以来、15年ぶりに韓国市場からの撤退を検討していることが分かった。日本との経済葛藤に起因する韓国内の日本製品不買運動が1次要因と思われる。しかし日産はすでに韓国をはじめとするグローバルな販売不振で、世界の事業所の大規模構造調整を検討していたことに加え、不買運動が撤退に火をつけたという分析が多い。

8日の自動車業界によると、韓国日産は2016年226億ウォンと2017年7億ウォンの営業損失を記録し、昨年も140億ウォンの赤字を見た。

2017年に日産(6285台)とインフィニティ(2697台)を合わせて総8982台を販売した韓国日産は、しかし以後はずっと下り坂だ。昨年の合計販売台数は7183台(日産5053台・インフィニティ2130台)で、前年比で20.1%減少した。今年も先月までの累積販売台数は前年比で半分ほどの3581台にとどまり、減少傾向が著しい。

日産の韓国内の実績は、準中型スポーツ用多目的車(SUV)の「キャッシュカイ」と中型セダン「アルティマ」など、一部のモデルに大きく依存してきた。しかしキャッシュカイは2016年、環境部が排出ガスに対する任意操作を摘発した後に販売中止になった。

韓国日産は販売回復を狙ってアルティマの6世代新型モデルを今年7月に野心満々で発売した。しかし発売直後の韓・日経済葛藤で不買運動が続き、人気を得るところに失敗した。先月、日産とインフィニティは国内でそれぞれ58台と57台の販売にとどまり、前年同月比で87.4%と68.0%急減した。

日産は国内だけでなく、世界的な実績も下落傾向だ。日産の第2四半期(4~6月)の決算資料によると、四半期の売上高は前年比12%減の2兆3724億円(約25兆9284億ウォン)で、営業利益は98%減の16億円(約174億9000万ウォン)に過ぎなかった。

排出ガス操作や無資格者の車両の検証など、さまざまな品質に対する論難がおこったうえに、カルロス・ゴーン前会長の拘束事態でルノー-日産アライアンス内の主導権争いが水面に浮上しつつ企業イメージを傷つけた。

日産は業績悪化で2022年まで全世界の販売モデルを2018年との比率で10%削減し、グローバル市場で1万2500人規模の人員削減を実施する予定だと7月に発表している。日産とルノー・日産アライアンスのメンバーであるルノー・サムスン自動車との関係もさらに凍りつくことが予想される。日産は最近、仏ルノーグループとの関係が悪化して、ルノーサムスンに任せた人気モデル「ローグ」の今年の委託生産量を減らし、後続物量も割り当てないことを決定した。
  • 毎日経済_イ・ジョンヒョク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-09-08 19:35:20




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