中・李克強総理、サムスン西安工場をびっくり訪問


  • 李克強中国国務総理(右端)が14日、中国陝西省西安に所在するサムスン電子半導体工場を訪問し、関係者から説明を聞いている。 写真提供=中国政府網



李克強国務院総理が14日、陝西省西安に位置するサムスン電子の半導体工場を電撃訪問した。中国の「サード(THAAD/高高度ミサイル防衛システム)」報復措置の後に凍りついた韓・中関係が完全に回復していない中で、李克強総理がサムスン電子の工場を訪問したのは、両国の協力に肯定的な信号弾になるだろうという観測だ。

15日の中国政府網によると李総理は前日にサムスンの西安半導体工場を訪問した席で、「中国の対外開放の門戸はますますさらに開かれるだろう」とし、「サムスンをはじめとする各国のハイテク企業が、中国に対する投資を増やすことを歓迎する」と強調した。李総理は続けて「中国市場は広大で、産業構造が高付加価値領域へと変貌して、無窮の事業機会の場が開かれている」とし、「数年にわたって続けてきたサムスンと中国間の協力は、高付加価値の成果を収めることができるだろうという事実を証明する」と付け加えた。

李総理はまた、「われわれは知的財産権を厳格に保護し、中国で登録されたすべての企業を平等に扱う」と言及した。この日、李総理のサムスン西安工場視察はミャオウェイ工業新式化部長(閣僚級)などが同行し、ファン・ドゥクギュ中国サムスン社長が中国の人士を直接案内した。

中国政府網はサムスン西安工場の投資現況を詳細に紹介した。この新聞は「李総理が視察したこの工場は、サムスン電子が中国に建てた子会社」だと紹介しながら、「2012年から今まで108億7000万ドルが投資され、2018年から進行中の2期の投資規模は150億ドルにのぼる」と伝えた。サムスン西安工場はサムスン電子の海外生産拠点の中で唯一、メモリ半導体を製造するところだ。去る2月、李在鎔(イ・ヂェヨン)サムスン電子副会長も西安工場を訪問し、半導体事業を点検している。

李総理のサムスン西安工場の視察は、意味のある信号として読まれる。まず中国「序列2位」の李総理が直接乗り出して韓国の代表的半導体企業を訪れたのは、中国共産党の指導部が韓・中の協力を模索するという意志を強く示したものと見ることができる。

とつぜんの訪問日程も注目される。中国サムスンによると、中国国務院は前日の13日午前にサムスン側に連絡し、李総理の視察が可能かどうかを打診した。通常は中国指導部が地方視察に出るときは、現地企業の渉外をはじめとする下見作業が早目に仕上げされるので、今回の李総理のサプライズ視察は意外だという反応が出てくるだろう。

李総理のサムスン西安工場訪問は、サード以降に冷ややかになった韓・中関係が転換点を迎えることになる信号との観測も出ている。李総理の韓国企業視察を始めとして現在、両国政府が推進している習近平国家主席の早期訪韓が行われれば、中国当局が密かに障壁(限韓令)を打っておいた観光・文化などの分野で実質的な交流が再開される可能性が占われる。前職中国外務省のある人物は、「両国政府が習近平国家主席の訪韓推進を継続して議論しているだけに、適切な時期に良いニュースがあるだろう」と述べた。

一部では最近の米・中貿易交渉で「ミニディール」成果と休戦を引き出した中国が、自国の技術力を素早く引き上げるために、尖端技術分野を中心に韓・中の協力を拡大していくことを望んでいると見ている。

米・中貿易戦争が本格化し始めた昨年7月前まで中国は「中国製造2025」を前面に掲げ、半導体をはじめとする尖端技術育成に対する野心をよどみなく表わした。習近平首席は昨年4月、中国半導体企業の清華ユニグループの系列会社を訪問した席で、「世界のメモリー半導体技術の最高峰に上がらなくてはならない」と強調している。しかし米・中貿易戦争が起きたせいで、中国は米国の激しい技術牽制を受けることになった。最近、米国との停戦に突入して時間を稼ぎ、中国が半導体先進国である韓国に協力の手招きをしているという分析が提起される。
  • 毎日経済_北京=キム・デギ特派員 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-10-15 18:21:30