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サムソンマンになるのは難しい…「極強」入社試験

「フィボナッチ数列」に「フェルマー」出題される 

  • サムソンマンになるのは難しい…「極強」入社試験
  • 20日、サムスングループの新卒公開採用職務適性検査(GSAT)を受験した受験生が試験を終えて、ソウル市江南区の壇国大学付属高校に用意された試験会場から出てくる。 ハン・ヂュヒョン記者



「例(絹糸-絹、大豆-豆腐、桑の葉-桑の実、牛乳-チーズ、ブドウ-ワイン)のうち二つの単語の関係が異なることを選んでください。」

サムスンへ入社するための必須の関門であるサムスングループ新入公開採用職務適性検査(GSAT/Global Samsung Aptitude Test)が先週末、国内外でいっせいに行われた。受験生の間では「極強の難度」として記録された過去の上半期と比較しては、多少やさしかったという評価が出た。

20日、サムスングループは今年下半期の大卒新入社員公開採用のためのサムスン職務適性検査を実施した。今回の試験はソウル・釜山・大邱・光州・大田など国内5つの地域と、米ニュージャージー州ニューアークとロサンゼルス(LA)など国外2ヶ所に設けられた試験会場でいっせいに実施された。

GSATは就業準備生たちの間で、いわゆる「サムスン高試」と呼ばれる試験だ。断片的な知識ではなく、与えられた状況を柔軟に対処して解決することができる総合的な能力を評価することが特徴だ。この日、ソウル市江南区の壇国大学付属高校で試験を受けた受験生は、今回のGSATで視覚的思考と推理領域は予想よりも簡単だったが、言語の論理はやや難しかったと口をそろえた。特に問題解決のための時間が不足したという反応が概して多かった。

推理領域では「恝視する」の反対(厚待する)を問う質問をはじめ、語彙の関係を区別するために質問と、図形の規則を見つける問題などが出題されたことが分かった。言語論理領域は「強い」「行く」などの単語の正確な意味を問う問題などが出題されたし、ブロックチェーンやパブロフの犬の実験などの科学・IT・時事常識と関連した地文がやや登場し、体感難度が高かったという評価が出てきた。今年だけで2回目のGSATに受験したチョン某氏(29)は、「言語領域で地文を読み取るためには時間が足りなかった」と言う。キム某氏(27)は、「言語と推理はやや難しかったが、それ以外の領域は全体的に簡単で、正答率がカギになりそうだ」とした。

この日のGSATはブロックチェーンをはじめ、マシンラーニングやディープランニングなど、第4次産業と関連した質問(地文)も登場して目を引いた。ユーチューバー、ブイログ(動画コンテンツ)などの最新のITトレンドに関連する問題も出てきた。このほかに「パブロフの犬の実験」やフェルマー整理、ラム睡眠などの科学・数学分野の問題も受験生を戸惑わせたという。

数理論理領域ではフィボナッチ数列を活用し、答えを導き出す問題が出題された。フィボナッチ数列とは、最初の二つの項を1と1とした後、その次の項からは直前の2つの項を加えて作る数列で、データ分類と情報の分析やパスワード、コンピュータサイエンスの分野などで広く活用される。

昨年の下半期にGSATで出題され、ポータルサイトのリアルタイム検索語に上がって話題になった「兎死狗烹(トサグペン)」などの四字熟語の問題は出ていないと伝えられた。

サムスングループは2017年の未来戦略室の解体後、グループ公開採用を廃止して系列会社別の選抜に転換した。サムスンは昨年からGSATで歴史・社会・時事・文化芸術など幅広い分野を問う常識領域を廃止し、△言語論理、△数理論理、△推理、△視覚的思考の4つの領域での問題(110問)を出題している。この日の午前9時の入室をはじめとし、総115分の問題解決時間が与えられた。今回のGSATは欠席学生はほとんどないことが分かった。

サムスンはGSAT総点を基準に合格者を分けるが、すべての質問は複数の選択肢であり、速度と正答率が重要だ。間違った問題は減点処理されるため、わからない問題は手を出さないのが受験生の間で「合格ヒント」として通じる。サムスンはGSAT合格者を対象に、今月と来月にかけて役員面接と職務能力面接、創造性面接などを行って、来月の健康診断を経て最終合格者を発表する予定だ。
  • 毎日経済_ファン・スンミン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-10-21 13:37:22




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