トップ > コラム > サムスン電子、スマートフォン好調…実績けん引

サムスン電子、スマートフォン好調…実績けん引

「ノート10」などのスマートフォン善戦 

  • サムスン電子、スマートフォン好調…実績けん引
  • サムスン電子は「ギャラクシーノート10」の発売効果などに支えられ、第3四半期の営業利益が前期比17.9%増の7兆7800億ウォンを記録した。サムスン電子は来年の上半期以降、DRAMの在庫正常化によって半導体実績も改善されると予想した。イ・チュンウ記者



11月1日に創立50周年を迎えたサムスン電子は、昨年の第4四半期から続いているメモリ(DRAM・NAND型フラッシュメモリ)不況の悪条件にもかかわらず、スマートフォンとディスプレイ(パネル)事業の好調によって前四半期より向上した成績表を受けた。

営業利益で最も大きな部分を占めた半導体の営業利益が、2016年第2四半期以降は最低に落ちてスマートフォンと同様の金額に下がったが、来年の第2四半期ごろからはこの部門が回復傾向に入るだろうという見通しも発表した。

31日、サムスン電子が発表した第3四半期の売上げは62兆ウォンで、営業利益は7兆7800億ウォンだ。売上げは前四半期よりも10.5%増えたが、前年同期比では5.3%減少した。

昨年、60兆ウォンの下に降りて行った売上げは、今年の第3四半期には再び60兆ウォンを超えた。第3四半期の営業利益はこれまでで最大だった昨年の第3四半期(17兆5700億ウォン)に比べて55.7%減少したが、この第2四半期よりも17.9%増加した。特に第2四半期の営業利益は一回限りの収入(アップルが約束したパネル注文を満たすことができず支給した補償金)が8000億~9000億ウォンを含むと推定されるが、これを除けば5兆ウォン台後半にとどまり、この金額と比較すると第3四半期の営業利益の上昇幅はさらに目立つ。

第3四半期のサムスン電子の実績で最も大きな親孝行者はスマートフォンだった。第3四半期(IMスマートフォン・通信機器)部門の営業利益は前四半期比で87.2%、前年同期比で31.5%増の2兆9200億ウォンを記録した。IM部門の業績が良くなったのは、昨年8月に発売された「ギャラクシーノート10」の販売が好調を見せたことが大きな影響を及ぼした。これとともに、中価格モデルの「ギャラクシーA」シリーズの販売好調も利益改善につながった。中国ファーウェイ社に対する米国の制裁が、サムスン電子のスマートフォン販売台数の増加に影響を及ぼしたという分析も出ている。

ギャラクシーノート10は国内で発売25日めで販売量100万台を越え、歴代最短期間で100万台を記録した。これは前作の「ギャラクシーノート9」の販売記録を2倍以上も繰り上げた。

  • サムスン電子、スマートフォン好調…実績けん引


サムスン電子の関係者は、「第3四半期はグローバル市場で携帯電話8500万台とタブレットPC 500万台を販売した」と説明した。

IM部門の営業利益は前年の第1四半期に3兆7700億ウォンを記録した後、△昨年第4四半期の1兆5100億ウォン、△第1四半期の2兆2700億ウォン、△第2四半期は1兆5600億ウォンなどで下がりながら、サムスン電子の業績不振の理由の一つとされてきたが、今回は親孝行者になった。

ディスプレイ部門の第3四半期の営業利益は1兆1700億ウォンで、前四半期に比べて56%増加した。中国企業の低価格競争によってテレビ用液晶表示装置(LCD)パネルが苦戦する状況でも、大規模顧客(アップル)の新製品発売と、ギャラクシーノート10などの出荷にともなう中小型有機発光ダイオード(OLED)パネルの供給増加が収益拡大につながった。

サムスン電子の関係者は、「スマートフォンの販売シーズンに入ったし、主要顧客の新製品発売も続き、中小型ディスプレイの稼働率が向上した」と説明した。

半導体事業の営業利益は3兆500億ウォンで、3兆ウォンにとどまった。前四半期に比べて10.3%、前年同期比では77.7%減少した数値だ。また2016年の第2四半期(2兆6400億ウォン)以来では最も低い営業利益だ。半導体部門の営業利益は、昨年の第4四半期に半導体の実績が折れた後は、4四半期連続の下落を記録した。ただし、第3四半期の半導体の売上げが17兆5900億ウォンで前四半期比9.3%増えるなど、肯定的な信号も検出されている。シーズンに入ったことと一部の顧客の在庫拡大需要などで、DRAMとNAND型フラッシュメモリの売上げが増加したと思われるが、価格安を続けたことにより、営業利益の拡大にはつながらなかったものと思われる。

家電部門は第3四半期の営業利益が5500億ウォンで昨年と同様だったが、前四半期よりお22.6%減少した。テレビではQLEDや超大型テレビなどのプレミアム製品の販売が増加したが、価格競争の激化で収益性が減少した。

サムスン電子は第4四半期の実績が第3四半期に比べて多少悪化することを見通しながらも、来年から本格化する5G移動通信の効果に期待をかけている。サムスン電子は5Gの本格化に対応し、5Gスマートフォンのラインナップの競争力を強化するという戦略だ。
  • 毎日経済_キム・ギュシク記者/チョン・ギョンウン記者/ファン・スンミン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-10-31 21:18:06




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア