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イーマート、装いを新たに再出発


来年からイーマートは装いを新たにする。生鮮食品の商品企画(MD)と飲食ブランドを強化し、家電製品店を増やしてグローサリ(食料品)とモールを組み合わせた形にさっと変わる。 eコマース(電子商取引)攻勢で史上初の四半期赤字を記録したイーマートが、オフライン売り場の競争力を強化するために建てた戦略だ。

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その一方で鄭溶鎭(チョン・ヨンヂン)副会長が野心満々で推進してきた万物雑貨店「ピエロショピング(写真)」は閉店する。ヘルス&ビューティー(H&B)ストアのBoots(ブーツ)などの収益性が低い専門店も、規模を縮小したり消えることになる。

イーマートは昨年6月のコエックス店を皮切りにDOOTA(ドゥータ)店、ノンヒョン店、京畿義王(ウィワン)店、加山Wモール店、明洞店、釜山ART MALLING(アートモーリング)店、千戸店、大邱百貨店などの9カ所にピエロショピング店を積極的に拡大した。去る7月に大邱百貨店にピエロショッピンググを開いたときにも、イーマートは下半期に店舗2~3ヶ所を追加で出店する計画だった。しかし実際は店舗が減り始めた。7月28日と31日に儀旺店とノンヒョン店が相次いで閉店し、明洞店が今月の31日に閉店する。ピエロショピングに勤務している従業員150人あまりはイーマートやトレーダースなどに再配置される。

H&BストアのBoots(ブーツ)は店舗別の収益性分析を経て、営業効率を最大化する方向で構造調整を行う。ブーツはイーマートが2017年に英ウォルグリーンのブーツアライアンス(WBA)と合作したブランドで、今年の上半期に18店舗を閉店し、現在は15店だけが残っている。ブーツも昨年の下半期までは積極的に店を拡張したが、業界1位のOLIVE YOUNG(オリーブヤング)などとの競争に押されて収益性が悪化した。

電子製品専門店(体験型家電店)の「ELECTRO MART(エレクトロマート)」は、去る18日に竹田(チュクチョン)店と商圏が重なる板橋(パンギョ)店を閉店したことに続いて、大邱(テグ)店も来年初めの閉店を検討している。代わりに、来年に店舗10ヶ所あまりを追加で開く予定だ。エレクトロマートは2015年にキンテックス・イーマートタウンに最初の店舗を開いた後、「体験型家電店」として人気を呼んで、現在は44ヶ所にまで店舗が増えた。 イーマートの関係者は、「高い家賃などで収益確保が現実的に容易ではない専門店は、果敢な事業調整が避けられないと判断した」と説明した。

非効率店舗をまとめて整理して整えた投資財源は、既存のイーマート各店のアップグレードと成長性の高い専門店を拡張するために使用される。 イーマートはグローサリー店を強化するなど、既存の140店舗のうちの30%以上をリニューアルし、「顧客が行きたい店」にするという計画だ。まずイーマート月渓(ウォルゲ)店が未来店舗に変化する。生鮮食品のMDと飲食ブランドを強化する。

先立ってイーマートは昨年10月の人事のときに、生鮮食品の競争力を高めるための組織改編を断行した。既存の商品本部を食品本部と非食品本部に変更し、食品本部の新鮮担当を新鮮1担当と2担当に分離して専門性を強化した。

イーマートは事業性が高い専門店の商品・ブランドは輸出を持続的に拡大し、成長性と収益性を同時に確保する計画だ。イーマートの自社ブランド(PB)専門店であるノーブランドが代表的だ。ノーブランドのフランチャイズは11月、フィリピンのマニラ市に1号店をオープンした。続いてフィリピング2号店を今月、サンペドロ地域の「ロビンスサウスガレリアモール」にオープンした後、来年もフィリピンに8店舗を追加でオープンする。化粧品専門店の「センテンス」も来年はさらに2店舗をフィリピンにオープンする計画だ。
  • 毎日経済_キム・ギヂョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-12-20 19:29:42




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