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[コラム] 通りすがりの犬が笑った


通りすがりの犬が笑った

笑う動物を見たことがあるだろうか?

最近、与野党の政治家がよく口にする言葉は、「通りすがりの犬が笑うこと」だ。
言葉にもならないことは、いい加減やめろという意味だ。

支持する人は、手をたたいて歓呼するだろうが、犬が笑うという言葉を使う政治家を見る視線は冷たいことも多いだろう。子犬が通りすがりに笑う姿を見たことはほとんどないため、犬が何を見た時に笑うのかは、よく分からない。

犬の話が出たから話すが、事務室の近くのコンビニにたまに出勤する子犬は、なぜ私を見ると吠えるのか分からない。他のお客さんのことは、ぼんやり眺めているのに、僕が物を選んでカウンターに近づくと吠えられるので、とても恥ずかしい。

「なぜ君は僕にだけ吠えるんだ?」
「さあね」
女性の飼い主は、少し申し訳ないと思っているようだ。
「子犬が笑う時もありますか?」
返事も聞かずに、すぐに店を出た。

昔、見たウェブトゥーンが思い出される。

  • [コラム] 通りすがりの犬が笑った
作家は犬がなぜ笑ったのか、説明をしていない。自分が4次元の世界に移ってきたんじゃないかと疑ってしまうだろう。

犬、猫、オランウータン、ネズミなど各種の動物も笑うそうだ。写真や動画では見たが、実際の動物が笑っている姿を見たことはない。

大勢の芸能人や放送人たちが、人々を笑わせようと努力する。視聴者の顔面の筋肉を揺さぶれば、人気が上がるからだ。男性は、女性に選ばれるために笑わせるという一心で、血と汗のこもった努力を続ける。

ところが、何の努力もなしに通りすがりの犬を笑わせることができるなんて、政治家の遺伝子は生まれつき優れているようだ。
  • Lim, Chul
  • 入力 2019-11-13 00:00:00




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