解説 | ハングル:꽃길 / 꽃길만 걷자 ハングル発音:コッキル / コッキルマン コッチャ 意味:花の道 / 花の道だけを歩く 解説:ここでの「花の道(꽃길)」とは、楽で良いことだけある道、笑いがいっぱいの道、多くの人の歓声を浴びながら歩く道、その日の主人公になる道のことだ。 一生を花の道だけを歩けるとしたら……。まさか、人生はあまりにも不公平。 花の道と相反する険しい人生は、いばらの道。砂利道も歩くことが難しいが、いばらの道は考えただけでもぞっとする。 芸能人の人生は花で覆われたように見えるが、あちこちが棘だらけだ。一言の発言、身振りひとつだけを間違っても、たちまち窮地に追い込まれる。歌手や俳優としてデビューすることも容易ではない。デビュー後、チャートに上がることもできずに奈落に落ちる場合も多い。 SMエンターテイメント所属の5人組ボーイズグループSHINeeが登場した時、ファンたちが「花の道だけ歩こう」と連呼したという説があるが、大衆に広く知られたきっかけは、Mnetのオーディション番組『プロデュース101』出身のキム・セジョンが中間投票で1位になった後、言った発言だ。 以後、キム・セジョンはもちろん、『プロデュース101』を通過した11人の少女で構成されたグループI.O.I(アイ・オー・アイ)を応援するファンたちが「花道だけ歩こう」というコメントを書き込みながら、流行語になった。花道をあまりにも頻繁に繰り返して叫ぶと、花道をあまりにも好むと言って「花道虫」と非難する嫌悪者も生まれた。 パク・クネ大統領が国会開会演説をするために入場する時、与党議員らが両側に並んで拍手をしたが、あるケーブル放送はこれを「セヌリ花道」と表現し、ひんしゅくを買ったりもした。 花道も花道次第なようだ。確かに、国民の安慰と衣食住に責任を持つ政治家が歩く道は花道ではなく、大道が適格ではないかと思ったりもする。 おまけとして、ユン・スヒョンという演歌歌手が歌った『花道』という歌の歌詞を紹介する。 また戻れと言われたら嫌よ、私は行けない 絹の服を着ての花道だとしても、二度と恋はしないわ (中略) 知らずに歩んできたその道、知ったら二度と行けない つらくて、あまりにもつらくて、恋はまた、恋だなんて 花道はまた、花道だなんて |