ピソンシルセ(秘線実勢):비선실세

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解説 ハングル:비선실세

ハングル発音:ピソンシルセ

意味:直訳すると「秘線の実勢」、最高権力者が密かに会っている人物や団体のこと。公的な肩書きは持っていないが、実際の権力を行使する人物、または組織を指す。権力者が密かに会って助言を求める行為は間違っていないが、密かに会う存在が勢力を振ると公的機関が不必要な組織に転落するという問題が生じる。

解説:イエス以前のイスラエルの歴史でもある旧約聖書に王がシャーマンのもとを訪れる部分が出てくる。

敵の大軍を迎えたサウル王は震える心で祈りをささげたが、夢の中でも回答を得ることができなかった。王の周辺にいる預言者たちも、神の答えが聞こえないのは同じだった。

苦しくなった王は変装をして亡霊と交信するシャーマンを訪ね、死んだ預言者サムエルの魂を呼び出す。

上記の内容において、王の周囲にいる預言者は公的なラインに属する。王が訪れたシャーマンがいわゆる秘線に該当する。

他の人に内緒で結んだ関係という点は明らかだ。しかし、王がことあるごとに訪れる人物でなかったとしたら、秘線に分類することはできない。王とシャーマンとの間に線が引かれなくてはいけないという意味だ。もし、その後も対策作りに苦悩するたびに訪ねて行ったのなら、十分に秘線として認められるだろう。

だからといって、シャーマンを実勢だと考える人は誰もいない。王の意思決定に自分が関与していることを世界にさらし、その事実を自分の富を蓄えることに使わない限り、実勢とはみなされない。

王や大統領がアドバイスを求める人物、または私的な組織が実際の権力を振り回すためには、その人自身が直接最高権力者とのコネクションについて触れて回ったり、秘密の事実を見透かしている人物がいてこそ可能になる。大衆は知らなくても、知る人は知っている存在が秘線実勢だ。

チェ・スンシルという女性が大統領と「姉妹」のような仲で、このような関係が影響を与えて、妙な性格の財団を作るときにも情報力に優れた企業はすでに彼女が実勢であることに気づいて、何も言わずにお金を支払ったことだろう。このような情報力を持たなかった場合には、現状維持はしたとしても、新しいビジネスチャンスを得ることは困難になる。秘線実勢は左手がしたことを、右手が密かに知っている存在だ。
  • Lim, Chul
  • 入力 2016-11-01 00:00:00

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