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父母と共にした現代オイルバンク「初月給封筒」贈呈

「就業して苦労するなんて…」父母ら目頭 

    • ある新入社員の父親が息子から初給料が入った月給封筒を受けた後、息子と抱擁している(写真提供=現代オイルバンク)

    「皆さんの能力を見て選んだのではありません。ご両親から引き継いで習った性分、誠実性を見て選んだのです。ご両親にいつも感謝し孝行してください」(現代オイルバンクのクォン・オガプ社長)

    週末であった去る18日夜、蔚山現代重工業迎賓館でとても特別な晩餐が開かれた。この日晩餐の主人公は、昨年下半期に現代オイルバンクに入社した新入社員の父母たち。

    現代オイルバンクは2011年から毎年、上・下半期2回にわたり「新入社員父母招請産業視察行事」を進行している。1泊2日にかけてグループ社である現代重工業造船所と現代オイルバンク大山(デサン)工場を見回すプログラムだ。今回が7回目で新入社員23人と父母45人が参席した。

    この日、行事のハイライトは「初月給封筒」贈呈式だった。新入社員が今月初めて受ける月給を、黄色い封筒にそのまま入れ父母へお辞儀と共に差し上げる順序だ。先立って子どもたちがつくった映像レターを見ながら、目頭がしっとりとなった父母のうち数人はハンカチで目元をぬぐい始めた。

    「就業準備するのにその苦労をするなんて…」お辞儀後には誰彼なしに子どもたちを抱き寄せ感激の抱擁を分かち合った。

    新入社員シン・ヒョンス氏の父親、シン・ギュン氏(60)は、朝から長距離移動が疲れないのかという司会者の質問に「こんなに気分が良い旅行なら10時間、20時間を移動してでもまたしたい」とし満面の笑みをうかべた。

    「気弱なご両親は、月給封筒を子どもに再度返してあげてますね」との現代オイルバンク役員の冗談に、ある父母は「返すだなんて。この良い職場に入社する程に立派に育てたので、今後1年はもらってもいい」と答え、大きな笑いを与えた。

    新入社員も首が苦しくなった。パク・ヨンジュン氏は「ご両親が共働きをされて小学校から高校まで卒業式に一度も来られなかった。会社のおかげで初めて父母を仕えこのような席を共にするようになった」とし、母親を抱擁した。キム・チャンス氏は「就業準備をしながら食事の一度も一緒にできなかった」とし「今回ご両親と一緒に汽車に乗ってきながら小学生の時節に戻ったようにうきうきした」と話した。

    クォン・オガプ社長は「子女が現代オイルバンクに入社したのでご両親も現代オイルバンク家族だ。

    家族同士最低限、食事の一食は食べなければという考えで準備した席」と行事の趣旨を説明した。

    彼はまた「入社は"カットオフ"を通過したまでに過ぎない。入社する時提出した学閥、単位、TOEIC点数などは全て忘れ、これからうまくやる人が成功するだろう」とし新入社員の覚悟を呼びかけた。
  • 毎日経済_ノ・ウォンミョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-01-20 17:05:32