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アモーレパシフィック、液状ファンデーション

「流れない液体」で携帯便利 

    アモーレパシフィックが開発した「液状担持剤形安定化技術を利用したエアクッション」が第4週IR52張英実賞を受賞した。

    従前のファンデーション(基礎化粧品)は、ガラス容器の中に入って持ち運びに不便だし、粘度が高くて塗るのが面倒だったり、重ねて塗ることができないという欠点があった。アモーレパシフィックは、スポンジを用いて液体を含ませる新しい技術(液状担持剤形)、すなわち「流れない液体」を開発した。

    アモーレパシフィックは、「ヘラUVミストクッション」をはじめ、「アイオペ」「雪花秀」「リリコス」「ラネージュ」などのブランドにこの技術を応用している。これらの製品は基礎化粧のほかにも、△紫外線遮断、△美白、△クーリング(クール感)、△汗に消されにくい機能を融合したことが特徴だ。

    アモーレパシフィックのチェ・ヨンジン常務は、「この技術を適用して、世界初の新しいタイプのパクト型(厚さが薄い携帯用)ファンデーションである‘エアクッション剤形’という類型を作った」と説明する。

    この技術は、既存にはなかった新しい形態だったので、化粧品では初めて使用する発泡ウレタンフォーム(スポンジ)を開発し、液体内容物を均一に盛る量産工程、水の入った内容物を安定化させるための容器開発などで多くの難関を経験した。

    これとともに、内容物を均一に盛って生産が可能な自動化システムを開発し、製造工程技術力も確保した。このような過程を経てアモーレパシフィックは「食品医薬品安全処」から機能性化粧品の認証を取得した。チェ常務は、「最適の材質を見つけるために、スタンプや浴用スポンジ製造企業などを訪ねまわり、各種の材質でできたスポンジに内容物を吸収させてみる過程を経た」とし、「その結果、80万あまりの穴(ポア)を持つ‘発泡ウレタンフォーム’が最も効果的で、かつ安定して内容物を盛ることができることが分かった」と語った。

    アモーレパシフィックはこの製品群で、昨年の売上高は3280億ウォン以上をあげた。また現在、日本をはじめ中国・米国・東南アジアなど11カ国に輸出して、単一品目で世界的に100万本の販売を記録した。

    ※主催:毎日経済新聞社・韓国産業技術振興協会・未来創造科学部
  • 毎日経済_パク・キヒョ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-01-27 17:03:36