記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
数字経済 > 総合

現代自動車、ジェネシスを米国でも製造「米工場のライン増設に3000億ウォン」

    • < 現代自動車の米国アラバマ工場の全景 >

    現代自動車グループは、米国内での生産拡大のための本格的な投資に乗り出す。現代自動車がプレミアムブランド「ジェネシス」生産のための独立ラインの構築に乗り出した中で、スポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)専用の新工場建設も可視圏に入ってきた。ドナルド・トランプ時代を迎え、米国内の保護貿易主義が強くなる状況での先制的な投資拡大だ。一方、米国内の投資が増えて、中・長期的に国内生産は大きく萎縮すると予想される。

    自動車業界によると19日、現代自動車は米アラバマ州モンゴメリーにある工場に、ジェネシスブランドの車を生産するための別途生産ラインの増設を準備していることが確認された。一本の生産ラインで複数の車種を作ることができる多車種の生産ラインとして導入され、総投資額は3000億ウォン前後に達することが分かった。

    2015年にプレミアムブランドとしてジェネシスをスタートさせた現代自動車は昨年、ジェネシスG80とG90(韓国人EQ900)を米国で発売して良い反応を得ている。 G90の場合、受賞には失敗したが「2017北米カーオブザイヤー」乗用車部門の最終候補に上がるなど、商品性を認められている雰囲気だ。

    トランプ米大統領当選者は、メキシコで生産された車両に対して最高35%の高関税をかけるなどの脅しで自動車業界の圧迫に乗り出し、現代自動車グループも最近になって31億ドルを今後5年間、米国に投資するという計画を明らかにした。現在までに発表された自動車メーカーの投資規模で、トヨタの100億ドルに続いて2番目に大きい。この投資資金の一部がジェネシス専用ラインの建設に使用され、現代自動車アラバマ2工場の建設にも活用されるものと見られる。現在、深く議論されている第2工場は、SUV向けのラインになると予想される。米国全体の自動車市場は現在のレベルを維持にとどまる一方で、SUVの需要は今後5年間で平均5%ずつ着実に増えるものと見られる。

    一方、現代自動車と起亜自動車の双方でそれぞれ30万台を生産できる工場を米国に持っているが、SUVの生産割合は全体の3分の1に過ぎない。特に米国内で人気の高い現代「ツーソン」と起亜「スポーティジ」は韓国で作って輸出しているため、現地生産が必要だという認識が高い。他社に比べて価格競争力が低下し、需要にも敏感に対応していないという評価が出ているからだ。

    2つの工場の場合、すでに稼働率は100%を超えており、追加増設の話は以前から議論された。起亜自動車は昨年、メキシコ工場を建設して北米地域の生産量を増やしたが、トランプ政府の関税方針のために今後の工場活用までが不透明になった。

    現代自動車グループは米国内の投資をこれまでに比べて50%拡大し、国内生産は自然に萎縮すると予想される。ジェネシスは米国内の販売量が微々たる水準であることから大きな影響はないが、もしSUVの生産が大挙米国に移転されるならば国内生産量の減少に直結するからだ。これによる現代・起亜自動車の労組の反発が気になる部分だ。

    現代自動車グループは2015年に今後4年間の投資計画を明らかにしたが、国内投資分のうち20%は事実上の不動産投資に該当するソウル市三成洞のグローバルビジネスセンター(GBC)の開発に投入される。
  • イ・スンフン記者 | 入力 2017-01-19 17:36:56