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電気自動車の内需、1年間で7倍に…来年はさらに大きく

    エコカーの需要が爆発的に増加しつつ、国内の電気自動車市場が1年あまりで7倍に成長したことが分かった。ますます大きくなる電気自動車市場をつかむために各自動車メーカーは新車開発に死活をかけ、来年は火花の散る「EVカー大戦」が繰り広げられる見通しだ。

    業界によると10日、今年上半期の完成車4社の電気自動車販売台数は4370台と集計された。前年同期の672台に比べ、なんと6.5倍に増加した数字だ。

    電気自動車市場が急速に成長するところに寄与した「一等功臣」は、現代自動車の「アイオニック・エレクトリック」だ。今年の上半期に2939台が売れて、電気自動車全体販売台数の3分の2以上を占め、昨年6月に発売されて以来の累積販売台数は6600台を超えた。アイオニック・エレクトリックの発売後、国内電気自動車市場の爆発的な成長が起こったといっても過言ではない。

    市場が急速に大きくなり、企業の新車競争もますます激化している。

    国内自動車メーカーは来年、電気自動車の新車を続々と出荷する計画であり、電気自動車の市場規模はさらに拡大する見通しだ。

    まず現代自動車は、先月に発売した小型スポーツ多目的車(SUV)「コナ(KONA)」を純粋な電気自動車にして、来年上半期に発売する計画だ。コナの最大の特徴は、大幅に延びた走行距離だ。現代自動車はコナEV仕様車を、1回充電の走行距離390キロメートルを目指して開発中だ。アイオニック・エレクトリックの走行距離が191キロメートルであることを考慮すると、2倍以上の走行距離で武装することになる。

    起亜自動車も環境に配慮した専用小型SUV「ニロ(Niro)」電気自動車を来年に出す。現在、ニロはハイブリッドとプラグインハイブリッドの2種類で販売されているが、電気自動車まで発売することで環境にやさしい3モデルすべてを備えることになるわけだ。

    韓国GMは今年突風を巻き起こした「ボルトEV」の輸入量を大幅に増やすという計画だ。現在、 1回の充電走行距離が383キロメートルのこのモデルは国内最大走行距離を誇るが、今年はGM本社から割り当てられた台数が400台に過ぎず、すでに販売済みの状況だ。韓国GMはコナなどを狙って、来年には物量を4000台レベルまで増やすことをGM本社に要請したことが分かった。

    ルノーサムスンは、1回の充電走行距離が200キロメートル前後まで伸びる「SM3 Z.E.」ロングレンジモデルを今年の末にリリースする予定だ。現在、SM3 Z.E.は135キロメートルを走ることができるが、走行距離を50%ほど向上させたものだ。ルノーサムスンはSM3 Z.E.ロングレンジが国内で唯一のセダン型電気自動車だという特性を生かし、タクシーに特化したモデルも用意している。また超小型電気自動車「トゥイジー(Twizy)」の出荷量も来年に増やす案を検討中だ。

    サンヨン(双竜)自動車は2020年に電気自動車の量産を目指して開発に入った。電気自動車のモデルは小型SUV「チボリ(Tivoli)」や、準中型SUVの「コランドC(Korando C)」になるだろうと業界は見ている。

    輸入車メーカーも電気自動車大戦に本格的に参戦する見込みだ。

    最も代表的な企業はテスラだ。テスラは最近、普及型電気自動車「モデル3」の量産に入った。国内では来年に発売される見込みだ。米国の基準で一回充電で約350キロメートルを走るモデル3の価格は3万5000ドル(約4000万ウォン)からだ。国内で販売されているセダン「モデルS」が1億ウォンを超える一方で、モデル3はこれよりはるかに安いことから、電気自動車普及の起爆剤になるかに関心が集まる。

    ただし電気自動車市場の成長には、充電インフラの拡大が必ず前提されなければならないというのがネックだ。業界関係者は「5分で注油が終わる内燃機関車とは異なり、電気自動車は急速充電でも30~40分以上かかる」とし、「充電インフラが支えてくれないと、市場は停滞するしかないだろう」と見通した。
  • 毎日経済 ウ・ヂェユン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-07-10 22:02:18