記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
数字経済 > 総合

「ダウンジャケット時代」…コートが消えた

  • 19日午前7時50分、GSショップは「アディダスゴルフパーフェクトウォームロングパディング」の放送を、40分後に急いで終えた。 19万9000ウォンのロングダウンジャケット4200着が瞬く間に売れて、品不足になった。もともと1時間の放送予定だったが、後半20分は予備の商品を緊急編成して他の商品を販売した。

    この日、ソウル市小公洞のロッテデパートのユニクロ売り場は、超軽量ダウンジャケット製品を求める人で夜遅くまでにぎわった。

    人気商品は主にダウンジャケットだった。ユニクロは昨年、男性に続いて女性用として発売した「シームレスダウンロングコート」とダウンジャケットのベスト「ウルトラライトダウンコンパクトベスト」は、オンラインストアと店舗で売れ筋のサイズがすでに品切れになった。

    ダウンジャケットの人気が尋常ではない。真冬のみに着る「防寒」製品だったダウンジャケットが、初冬から急速に売れている。冬の主力製品であるコートが、今年はダウンジャケットに場所をゆずる形だ。現代デパートでは去る17~19日、定期セールの最初の週末にノービス、カナダグース、モンクレールなどの高級ダウンジャケットが、昨年のセール最初の週末よりも95%以上も多く売れた。スポーツ・アウトドアブランド(99%)やヤングカジュアル(64%)など、主力製品はダウンジャケットでないがダウンジャケットを売っているブランドもいっせいに売り上げが急上昇した。ロッテデパートでも先月1日から今月19日までに、スポーツブランドのロングダウンジャケットの累計伸び率が20%を超えた。

    ダウンジャケットが人気を呼び、ファッションブランドではダウンジャケットの確保に赤信号が灯った。デサント、ルコック、ニューバランスなどのスポーツブランドは生産量に比べて売り上げが57%、ディスカバリー、コーロン、ネパ、ミレーなどのアウトドアブランドは販売率が68%に迫る。今年の冬、100着を生産する計画であったなら、既に68枚が販売されたという意味だ。

    スポーツブランドのフィラは去る10月初めにロングダウンを出した後、売上げ(12日まで)が前年同期に比べて650%ほど増加した。レトロムードを反映した「ライトロングダウン」と最高のパフォーマンスのための「KNSBロングダウン」の2種類が主力製品だ。フィラコリアの関係者は、「どちらの製品もブラックカラーが発売されるやいなや完売し、追加量が入庫するとすぐに売れる」とし、「現在は5次の再生産にとりかかった」と語った。サムスン物産ファッション部門が運営する製造・流通一括(SPA)のブランド「エイトセカンズ」が出した「グッドラックパディング」は8月初めの発売以来、週3000枚以上が売れ、前年比で200%(19日までの目安)を超える売上成長率を記録した。

    ダウンジャケット販売の一等功臣はやはり天気だ。今年の11月は昨年の11月よりも確実に寒い。昨年11月1~20日は最低気温が氷点下に下がった日は4日だけだったし、それすらも氷点下3度以下には下がらなかった。しかし、今年はすでにソウル基準の最低気温が氷点下6度まで落ちたうえに、15日以降は6日連続で最低気温が零下を下回っている。ムン・ヂヒョンGSショップインナーウェアレジャースポーツチーム長は、「突然の寒波でロングダウンが連日売り切れ事態を続けている」とし、「男女の区別なくユニセックス製品として売られ、セール前の通常価格でもよく売れるのが異例」だと語った。

    「ダウンジャケットは真冬だけ着る」という通念が壊れ、オープンマーケット「オークション」では、11月のダウンジャケットの販売量(売上基準)がコートをすでに超えている。11月1~15日の時点でダウンジャケットは冬アウター全体の65%を占め、コート(34%)の倍近く売れた。今年11月の販売量を2015年の同期間の売上げと比較すると、ロングダウンジャケットが2.5倍、軽量ダウンジャケットが3.6倍に達するほどダウンジャケットの売り上げが増えた。

    変わったデザインもダウンジャケット人気に一役買った。ブラック、ホワイト、チャコール中心の一律的なダウンジャケットのデザインから、長さや色と素材が多様化し、「新しい」と感じる消費者が増えたのだ。
  • 毎日経済 カン・ダヨン記者/イ・ユジン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-11-20 20:06:37