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ヒョソングループ…ベトナムに続きインドに繊維工場

    • 18日(現地時間)、趙顕俊(チョ・ヒョンジュン)暁星会長がインドのムンバイで開かれた「マグネティック マハラシュトラ コンバージェンス2018」開幕式で祝辞を述べている。 写真提供=暁星



    暁星(ヒョソン)は人口13億をかかえたインドの内需市場攻略を本格化する。このため、来年までに1億ドルを投資してスパンデックス工場を新たに建設し、急成長しているインドの繊維市場を先行獲得することにした。暁星はベトナムに加え、インドをグローバル市場攻略の足がかりとする構想だ。 20日、暁星によると趙顕俊(チョ・ヒョンジュン)会長は18日、インドのムンバイでナレンドラ・モディ首相と会い、2019年までにインドのマハラシュトラ州にスパンデックス工場を建設することで合意した。

    この事業所は暁星がインドに建設する最初のスパンデックス工場で、インド国内市場攻略の礎石の役割を果たすことになる。

    この日、モディ首相に会ったチョ会長は「インドは世界最大の繊維市場の一つで、消費市場の規模も注目するに値する成長を期待している」とし、「政府の全面的な支持でヒョソンが新設工場を建てることになっただけに、今後も暁星とインド経済は同伴成長することを期待している」と述べた。

    モディ首相は「韓国はインドの高度成長を牽引しているメイク・イン・インディア(Make in India)政策の重要な役割を果たしている」とし、「暁星の投資でインドの将来の競争力と産業基盤が固められると期待しており、持続的な投資が続けられるように、企業活動をしやすい環境を提供する」と肯定的に回答した。この日、双方は産業用繊維と重工業、金融自動化機器事業の拡大も議論した。チョ会長は炭素繊維やアラミドなど、暁星の新事業の市場参入における問題点を提案し、規制緩和などの政府支援を要請した。重工業部門では、インドの国営送電公社(PGCIL)の入札に積極的に参加する意思も明らかにした。

    暁星は輸出の割合が売上げ全体の80%に達している。特に繊維・産業素材分野のスパンデックスとタイヤコードは、世界市場で1位の製品だ。ベトナムとインドを拠点にグローバル市場の攻略を拡大するというのがチョ会長の腹案だ。ベトナムは欧州・アジア市場を対象に、スパンデックスとタイヤコードなどの主要製品を生産するグローバル前哨基地として育成し、巨大市場であるインドは継続した新・増設で内需市場を攻略し、「キャッシュカウ」にするというものだ。これを実行するために、趙会長は直接足でまわって広範な動きを続けている。今月8日にはベトナムのグエン・スアン・フック首相に会って、化学・重工業部門の投資拡大を議論した後、10日ぶりにモディ首相と会見した。

    暁星はインドのスパンデックス工場新設のために、第1次として1億ドルを投資することにした。以後は市場の需要と成長見通しにしたがって、継続的に投資を増やす方針だ。まずインドのマハラシュトラ州の産業都市アウランガバード市近くのアウリック工団に約12万坪(40ヘクタール)規模の敷地を確保して、2019年までに工場の建設を完了する計画だ。マハラシュトラ州はインドの繊維生産の半分を占める中核地域で有数の戦略的要衝地だ。

    世界第2位の国内市場であると同時に、最尖端の情報技術(IT)インフラを備えたインドは、10年前から暁星が精魂を込めてきた。暁星は2007年にニューデリーに初めて進出して以来、2012年から貿易法人を運営してきた。 2016年にはプネー地域に超高圧遮断器の生産工場を設立して本格的に事業を拡大し、年3億ドル以上の売上げを達成している。

    特に2012~2017年に年平均16%以上も急成長した繊維市場は、暁星の主要ターゲットだ。暁星のスパンデックスブランドの「クレオラ」は、インドで約60%のシェアを占めている。主にヒジャーブなどのムスリムウェアとランジェリー、スポーツウェア、デニムやおむつ用としてスパンデックスの販売に注力している。

    暁星は新工場が本格稼動を開始する2020年には、高付加価値のプレミアム市場の拡大に焦点を合わせる予定だ。今後は市場占有率を70%にまで大きくし、高収益を創出する市場支配者的地位を確かなものにするという戦略だ。

    暁星の関係者は、「グローバル市場で検証された、差別化された機能と品質の技術力を土台にインドの顧客に合わせたマーケティングを展開していけば、早期に期待した収益を確保できるものと予想している」と語った。
  • 毎日経済_ファン・スンミン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-02-20 17:37:29