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OLEDの売上げ、LCDを抜く

  • 有機発光ダイオード(OLED)をパネルに採用したスマートフォンが「大勢」となり、モバイル用OLEDの売上げが初めて液晶表示装置(LCD)を超えたことが分かった。サムスンが携帯電話向けにOLEDを量産して10年ぶりのことだ。一方、量産を放棄したジャパンディスプレイ(JDI)は、中小型パネル市場で初めて市場シェアが一桁に墜落した。

    20日、市場調査機関のIHSマークイット(IHS Markit)によると、昨年第4四半期のOLEDパネルの売上げは82億5257万ドル(約8兆8285億ウォン)を記録し、LCDの売上げを30%以上も上回った。同じ期間のLCDパネルの売上げは60億5497万ドルにとどまった。

    売上げ規模でOLEDがLCDを超えたのは、四半期ベースで今回が初めてだ。アップルが発売した「iPhone X」にOLEDが搭載され、市場の雰囲気が急激にOLEDに変化したものと解釈される。

    去る16日、IHSマークイットのデビッド・シェ研究員の分析によると昨年、AppleはiPhone X用にOLEDパネルを5500万枚購入した。今年のiPhone Xはもちろん、後半に発売されるモデルまで合わせると、合計1億1000万~1億3000万枚をアップルが購入すると予想される。これに加えて、サムスン電子が「ギャラクシーS9」を一ヶ月以上繰り上げて発売する予定であり、中国企業も相次いでプレミアム製品に対するOLEDの採用を増やしている。中国はもちろんインドなどでも新興強者に浮上したVIVOは、去る1月に6.4インチOLEDスマートフォンを登場させたし、来月にはファーウェイが6インチのOLEDのスマートフォンを発売する予定だ。

    サムスンディスプレイがアップル用にOLEDを製造している牙山A3ラインは、アップル専用ラインではないので、アップルの物量が減少しても他の顧客に対する物量に切り替えが可能だ。

    モバイルOLED市場で昨年の第4四半期、サムスンディスプレイのシェアは95.9%だ。一方、昨年第4四半期の中小型ディスプレイ市場で、LCDを生産する日本JDIの市場シェアは9.5%にまで低下した。日本はかつてモバイルディスプレイ分野の強者だったが、ソニーが早くにOLEDの量産を放棄し、サムスンに王座を奪われた。昨年第4四半期のソニーの中小型OLED市場シェアは0.3%に過ぎない。
  • 毎日経済_イ・ドンイン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-02-20 17:36:22