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サムスン電子「AI電装プラットホーム市場を席巻」

    • サムスン電子の電装市場への投資現況



    「AI(人工知能)を結合した電装事業のプラットホーム市場を席巻する」。

    サムスン電子と各主力社は、2016年の米自動車電子機器(電装)企業「ハーマン」買収を基盤に、AIと連携した電装市場の席巻をねらっている。ハーマン買収を陣頭指揮した李在鎔(イ・ヂェヨン)サムスン電子副会長は最近、中国の電気自動車メーカーBYD(比亜迪)社をはじめ、世界の自動車・電装メーカーを直接訪問して事業を展開している。李副会長はハーマン買収後も、これまでに米国やヨーロッパやイスラエルの各電装企業などと大型の投資決定や戦略的提携を断行し、技術の向上と市場拡大に力を注いできた。

    サムスン電子の電装事業は、基礎的な素材(積層セラミックコンデンサ、MLCCなど)部門から最上端に位置する未来車用の半導体に至るまで、上下流の全方位でサムスン電子とサムスンディスプレイ、サムスン電気、ハーマンなどが動いている。この中でもサムスン電子が他の競合企業と差別化する電装事業の中核はまさに「AIに基盤した接続」だ。

    AIとモノのインターネット(IoT)技術を組み合わせた高付加価値の電装部品で、いわゆる「自律走行プラットホーム」企業になるという野心だ。これに関連し、サムスン電子はハーマンと成し遂げたコラボレーションの最大成果である「デジタルコックピット」を今年初めて公開し、マセラティ社などのグローバルな自動車メーカーに製品を供給している。

    サムスン電子の音声AIサービス「Bixby(ビクスビー)」を搭載したこの製品は、運転者が車両内部から音声コマンドだけで家の中の機器を制御することができる。ハーマンと協業して電装業界初の第5世代(5G)移動通信を基盤にしたテレマティクスソリューションを開発するなど、自律走行の核心軸である通信市場で主導権を握った。 5Gは自律走行の分野では大規模なデータを高速転送して処理するために必須の基盤技術だ。

    サムスン電機は現在、サムスンの主力社の中で最も優れた電装実績を記録している。サムスン電機の電装関連事業は素材やプリント基板とモジュールの各部門だ。

    素材部門は、自動車が伝統的な内燃機関からスマートフォンのような先進的なモビリティへ進化する技術変化とあいまって、積層コンデンサ(MLCC)の需要が急増している。電子機器部品に適切な電流を流す役割を果たすMLCCは、スマートフォン一台で平均1000個、自動車1台には1万5000個が使われる。業界では、サムスン電気の電装用MLCCの売上げは今年の3%から2020年には31%に上昇し、MLCC部門だけで数兆ウォンの売上げを記録するだろうと予想している。

    電装関連の技術革新企業の積極的な投資の動きも続いている。昨年と今年、ハンガリーの自律走行企業AIモーティブ(AImotive)をはじめ、オーストリアのTTテック(TTTech)やイスラエルのストアドット(storedot)など、電装関連の各スタートアップと革新的企業に対する株式投資を断行した。東南アジアのウーバー(UBER)と呼ばれる車両共有業者「グラブ(Grab)」とも戦略的提携を結んだ。
  • 毎日経済_イ・ヂェチョル記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-06-22 17:58:55