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不況知らずの韓国化粧品…「プレミアム旋風」
- 化粧品業界に「プレミアム風」が吹いている。
豪華化粧品を求める中国の顧客の好みに合わせたり、優れた情報力でこれまで以上に気難しくなった韓国の顧客をつかむためだ。化粧品会社はブランドイメージを高級化することだけでなく、高機能性の製品を発売することに集中している。
最近、市場調査会社のユーロモニター・インターナショナルが世界の高級市場を分析した結果、昨年の全世界の高級化粧品市場は前年比6％増の449億ドル（約50兆3688億ウォン）と集計された。
これは衣類・バッグ・ジュエリー・化粧品・時計などの高級商品群全体の成長率の4％よりも高いもので、豪華な化粧品に対する需要が世界的に高まっていることを示している。特に中国は中産階級の所得水準が徐々に高まりつつ、高級化粧品への関心が日増しに高まっている。大韓貿易投資振興公社（KOTRA）によると、過去3年のあいだに中国市場に進出したグローバル化粧品ブランドのうちで75％が高級化粧品群に属することが確認された。中国の消費者は化粧品の価格が高いほど魅力的であるという認識があり、高級感のあるブランドイメージに簡単に魅了される傾向がある。
このようなトレンドに最も恩恵を得ている企業はLG生活健康だ。 LG生活健康の超高価ブランドであり、ラグジュアリー漢方化粧品ブランドである「whoo（后）」は昨年に累積売上げ2兆ウォンを達成したが、特に中国現地でのみの販売成長率が40％台後半を記録し、免税店では60％以上の成長率を見せた。「后」は韓国の伝統文化を強調するブランドイメージと派手なパッケージなどで、中国人に大きな人気を集めている。 LG生活健康は今年も「后」を含めて、別の高級ブランドである 「su:m（スム）」「O HUI（オフィ）」を中心に中国市場を攻略する予定だ。中国内のこれらのブランドの店舗をさらに拡大し、ブランドイメージを高級化することに焦点を置く計画だ。
アモーレパシフィックも最高漢方ブランド「Sulwhasoo（雪花秀）」を、中国でさらに大きくすることに集中する予定だ。今年は中国に追加で40店以上の雪花秀店舗をオープンし、ブランド認知と魅力を引き上げる計画だ。自然主義プレミアムブランドである「primera（プリメーラ）」のオフライン売り場も、今年初めて中国にオープンする予定だ。自然主義を強調した豪華な化粧品に対する中国人の関心が高まったと判断したからだ。
新世界インターナショナルも中国の高級化粧品市場に積極的に参入している。昨年、「VIDIVICI（ヴィディヴィッチ）」が中国のオンラインでうわさに乗って売上げが急速に成長したことに可能性を見出したわけだ。今年はこれまでのヴィデヴィッチ製品よりも2倍ほど価格が高い、高価な「New Order（ニューオーダー）」ラインを出荷した。ヴィデヴィッチが中国市場でプレミアムブランドとして定着したことを利用して、豪華な化粧品を好む中国の顧客層を本格敵に攻略するというわけだ。新世界インターナショナルのプレミアム漢方ブランド「YUNJAC（ユンジャク）」も来月、免税店に正規取扱店をオープンする。韓国の高級漢方化粧品を好む中国のミレニアル世代にアピールするために、中国のインフルエンザーを対象に「ユンジャク」を販促する計画だ。
昨年の「光根節」で輸入化粧品ブランドとしては唯一で総売上げ「トップ10」に進入し、中国での地位を固めたAHCは、ブランドイメージと品質は高いがリーズナブルな価格を維持するための戦略を続ける計画だ。愛敬（エギョン）産業も昨年に中国での可能性を見て、今年は中国初のオフライン店舗をオープンする計画だ。
韓国市場でも高級ブランドの需要が増えているが、様相は中国と多少異なっている。
情報力の高いことで有名な韓国の消費者の間では化粧品の数を減らす「スキップケア（skip-care）」トレンドが拡散し、「しっかりとした製品ひとつだけを使う」傾向が明確になっている。化粧品業界も単に高級ブランドを目立たせるよりも「高機能性」製品の需要に注視している。機能の「プレミアム化」が進められているわけだ。
LG生活健康は国内市場で「后」「スム」「オフィ」製品の機能性をアップグレードした製品を出荷するために集中し、忠誠顧客（チュンソンコゲク）を狙ったスペシャルエディション製品を多く出荷する予定だ。アモーレパシフィックも最近、「雪花秀」の代表的アンチエイジングライン「チンソルライン」製品の機能をアップグレードして新規に発売した。
またプレミアム顧客らのブランド体験を差別化するために、雪花秀フラッグシップストアに拡張現実（AR）機能を導入したりもした。
新世界インターナショナルは「ヨンジャク」のプレミアム顧客層を拡大することに注力し、ヴィデヴィッチを通じて皮膚の保護機能を強化した製品を発売する予定だ。 2月にはこのような機能を加えたビューティーデバイスの発売も計画している。愛敬産業は代表化粧品ブランド「Age20s」のエッセンスとファンデーションを組み合わせたクッション製品の機能をアップグレードして、昨年初めて発表したダーマ化粧品ブランド「ダーマエステ」から高機能性製品を発売する予定だ。 - 毎日経済＿キム・ハギョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2019-01-17 19:16:40
