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仁川空港の入国所免税店、近くオープン
タバコなく電子タバコあり...最高は599弗ゴルフクラブ
海外旅行を終えて仁川国際空港2ターミナルに到着した旅行客らが、31日にオープンする入国場免税店を不思議そうに見ている。 イ・チュンウ記者
31日の国内初の入国場免税店オープンを控え、去る28日に事前に訪ねた現場は販売準備をほぼ完了したようすだった。
第2ターミナルの入国場免税業者に選定されて、最後のオープン準備に奔走したEntas Duty free（エンタスデューティフリー）のイ・ダルホ仁川空港店店長は、「エスティローダーとクリニクなどの高級化粧品が、早ければ9月に入ってくる予定」だとしながらも、「化粧品ではなく、酒類と簡単な土産がここの主力品目」だと述べた。関税庁はこの日、メディアを相手に事前説明会を開いた。関税庁側は「入国場免税店は国民の不便解消と海外消費の国内移行という趣旨で導入された」と説明した。
免税店はそれぞれ第1旅客ターミナルの1階手荷物受取所エリアの東と西、第2旅客ターミナルの手荷物受取所エリアの中央に位置している。旅行客らは到着飛行機から降りて入国審査を通過して荷物をピックアップした後、あるいはピックアップしている間に入国場免税店で簡単にショッピングを楽しむことができる。店の最前列には紅参セットと高級チョコレートが、後ろの壁にはウイスキーなどの酒類が並んでいる。通常の免税店が高級化粧品を前面に置くのとは全く異なる商品配置だ。旅行を終えて家に帰る帰国の途に、出発時には買わなかった重い主流や簡単な土産を買って行く客が主な顧客層を成すだろうという判断がうかがえる部分だ。
この日、取材陣の目を引いたのは免税店の片隅に設けられた「電子タバコ」コーナーだった。グロー、アイコス、リールなどの有名電子タバコ製品が、すでに陳列を終えた状態だった。タバコは免税店の代表的な親孝行商品だ。昨年、仁川空港免税店で販売額3763億ウォンを記録し、2位に上がった品目でもある。しかし入国場免税店では転売の懸念から販売禁止品目に名前を上げ、業界の物足りなさをさそったところ、「電子タバコ」という迂回路が設けられたわけだ。関税庁の関係者は、「電子タバコはタバコに分類されず、電子機器に分類されて販売できる」と説明した。
現在、空港に確保された入国場免税店はターミナルごとに約330平方メートル（100坪）規模だ。倉庫を除けば実面積は198平方メートル（約60坪）ほどだ。出国場免税店の1万7058平方メートル（約5160坪）と比較するとかなり小さい。中・小あるいは中堅免税店であるSM免税店とエンタスデューティフリーが、それぞれ第1旅客ターミナルと第2旅客ターミナルの免税店事業者に選定された。イ・ダルホ店長は「酒のような重くてかさばる物品は帰国直前に買うのが楽なだけに競争力がある」とし、「収益性は空港使用料が高いだけに市内免税店と比べるべくもないが、ブランド宣伝効果が必ずあると期待している」と自信を持った。
しかし入国場免税店の人気の最大の障害は、増えない免税限度だ。現行の600ドルがそのまま維持されるが、入国場免税店で購入した物品と出国免税店、機内免税店、外国などで購入した物品全体を合算して課税される。価格が400ドル以下の酒類は1本、香水も60ミリリットルまでがこれまでのように免税になる。国内外の市内免税店と出国免税店、現地で免税限度を満た場合はあえて税金を出してまで入国場免税店で購入しないだろうという懸念が出てくる理由だ。
さらに入国場免税店は独特だが、購入限度ではなく「販売制限」が適用される。購買者は合算して600ドル以上を買うことができない。出国場免税店は免税範囲を超えた部分にのみ税金を支払えば買うことには全く制限はないが、入国場免税店はそもそも購入自体が不可能だ。さらには販売者も600ドルを超える製品は売れないことになっている。免税品を大量に購入した後に国内で安く転売する違法行為を遮断するためだ。このことから、価格が600ドルを超える高価なバッグや時計などの製品はそもそも入店することができない。この日、陳列された商品だけを見ても、高価な化粧品ブランドの代わりにスティラやオピュ、ミーシャ、共振などの中・低価格化粧品と国内の中小企業の製品が目立った。最も高価なものは599ドルのゴルフクラブだった。ゴルフブランドのピンとマルマンで作成したドライバ製品だ。
また入国場免税店で購入した製品の場合、国産製品が優先的に免税処理される。たとえば洋酒1本（海外購入）と国産地酒1本（入国場免税店）を購入した場合は免税範囲を超えるが、この時に国産地酒は免税されて洋酒は課税される。- 毎日経済＿仁川＝キム・ヨンジュ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2019-05-29 19:55:31
