記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
数字経済 > 経済

韓国経済の新たなリスク…外国人債券投資が過去最大



    ◆ 外国人の債券保有が史上最大に ◆

    外国人投資家の国内上場債券投資額が最近3ヶ月のあいだに10兆ウォン近く急増し、保有金額が過去最高の119兆ウォンを超えた。米・中貿易紛争を中心に世界的な景気変動が大きくなり、安全資産である債券投資が増加したという分析だ。

    ただし、一時的に増加した短期投資金が引き潮のように流れ出すと、債券価格とともにウォンの価値さえ下落するなどの打撃を受けることがあり得ることから、外国人の債券投資の急増は韓国経済の新たなリスクとして急浮上している。

    10日の金融監督院は先月、外国人の上場債券保有額が119兆2000億ウォンを記録し、前月比で7兆760億ウォン増加したと明らかにした。

    外国人は先月は上場債券市場で11兆3000億ウォン分を購入し、1兆5000億ウォン分を売った。このうち2兆7000億ウォン、満期償還額で、純投資額は7兆760億ウォンと調査された。外国人の上場債券で歴代最大の保有額は、昨年8月の114兆3000億ウォンだったが、9ヶ月ぶりに最大値を更新した。今年に入って、外国人の債券保有額は、2月末に109兆9750億ウォンまで減少し、その後は3カ月連続で増加傾向を見せている。同じ期間の外国人の上場債券保有額の割合は、1月の6.4%から先月は6.7%まで上昇した。

    市場では最近の債券買収外国人の資金は、短期投資の性格が強いのではないかと懸念している。株式市場の短期的な変動を利用して韓国の安定資産に投資した後、いっせいに資金を抜いてしまうと国内債券の価値や韓国ウォンの価値が下落し、短期的な危機を迎えることがありうるからだ。

    DB金融投資のムン・ホンチョル研究員は、「最近の外国人による韓国債券の買い入れは、ルクセンブルクや米国などの財政取引きを多く行うところの比重が大きいと推定している」とし、「韓国のファンダメンタルを肯定的に考えて投資したと見ることは難しい。むしろウォン安によって、外国人が座ったままで金を稼ぐ投機の機会が生じた」と説明した。

    金融・外国為替当局も、投資動向を注視している。韓国銀行の関係者は、「外国人の債券保有が増加した最大の理由は、韓国の対外健全性が良いという判断から」だとしながらも、「為替と外国為替スワップなど、財政取り引きを狙って入ってきた短期資金の変動が大きくなることに備え注意深く見ている」と説明した。国際金融センターは6月の月例報告書で、「最近の資金の一部は金利の引き下げに賭けた、一時的流入資金である可能性があるので注意しなければならない」と述べた。
  • 毎日経済_チョン・ヒヨン記者/ホン・ヘジン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2019-06-10 18:23:11