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半導体バブルはじける…韓国の成長率、マイナス転換


    固定化する低成長基調も問題だが、半導体への依存度が過度であるという点は韓国経済のもう一つのアキレス腱だ。国策研究機関である韓国開発研究院(KDI)は、半導体依存症がひどくなった現実を示すために、半導体の輸出を国内総生産(GDP)の計算から省いた経済成長率のグラフを、先月に発表した半期経済見通しに含ませて発表した。「半導体錯視」に隠れてこれまで正しく見られなかった韓国経済の素顔を直視しようという趣旨だ。

    実際にKDIの計算によると昨年は2.7%だった韓国のGDP成長率は、半導体輸出を除けばばったりと1.4%に倒れる。

    年間の経済成長率と単純比較すると、世界金融危機が迫った2009年(0.8%)以来で最も低い数値だ。KDIのチョン・ギュチョル研究委員は、「ここ2~3年は異例の半導体好況のおかげで経済成長率が高く現れたもので、半導体の需要が減少した今の成長見通しが、かえって韓国の本来の経済状況と近い成長率」だと説明した。チョン研究委員は「半導体への依存度を下げる新しい主力産業が登場しない場合、現在の低成長が固着される可能性が高い」と付け加えた。

    事実、韓国の経済成長率はますます墜落する状況だ。韓国銀行が発表した年間の実質経済成長率をみると、文在寅(ムン・ヂェイン)政権発足初年度の2017年の3.1%から昨年は2.7%に落ち、今年の第1四半期には-0.4%を記録して、今年のさらなる下落を既成事実化した。

    第1四半期のマイナス成長じたいが16年ぶりだ。成長率ショックの最大の主犯は半導体の不振だ。現政府に入って経済分析機関が見通しを発表したが、翻意することが多い。実際の指標が発表された後に、予測値を相次いで下げる現象を繰り返していることには半導体の影響が大きい。
  • 毎日経済_ムン・ヂェヨン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2019-06-17 17:54:31