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現代自、中国で赤字5千億…年販売70万台下回るか

中国企業の低価格攻勢で業績悪化 

    • 北京現代の営業損益(左)と販売量(右)


    今年に入って現代自動車グループは中国現地の低価格ブランドの攻勢に押され、2017年の「サード(THAAD/高高度ミサイル防衛システム)」事態当時よりも大きな損失を出した。

    17日の現代自動車グループによると、現代自動車の中国合弁会社である北京現代は去る第3四半期、売上高2兆7618億ウォンと営業損失1253億ウォンを記録した。売上高は前期比で29.9%増えたが、営業実績は2四半期連続で赤字を記録した。第3四半期末時点の北京現代の累積営業損失規模は4957億ウォンで、サード事態が起きた2017年(1594億ウォン)よりも赤字の幅は3倍以上に大きくなった。

    このことから、北京現代の株式50%を出資した現代自動車も、2500億ウォンに近い損失を被ることになった。北京現代は今年の初めの販売不振の影響で、年間30万台規模の生産能力を備えた北京第1工場の稼動を中断した。その後は新車発売と経営陣の交替カードなどを切り出したが、現地の販売量はなかなか増えないままだ。中国乗用車聯席会議(CPCA)によると先月、北京現代の乗用車販売台数は前年同期比16.7%減の5万6153台と集計された。市場シェアは3.0%で、ブランド順位は12位にとどまった。 10月末時点の累積販売台数は56万8000台で、昨年の同じ期間よりも4.2%減少した。今のような販売傾向が続けば今年の北京現代の販売量は68万1000台で、2009年以来で10年ぶりに70万台線の下に落ちる。

    中国の乗用車だけでなく、商用車事業も容易ではない状況だ。現代自動車が2012年8月に四川南駿汽車とともに設立した四川現代は販売不振が長期化し、現在では完全に資本蚕食状態に陥った。現代自動車は昨年の第3四半期、四川現代に1546億ウォンを追加で出資したが、これまで蓄積された損失で全額損失処理した。今回の出資にもかかわらず、現代自動車は四川現代と関連して持分法損失199億ウォンを追加で財務諸表に反映しなければならない。

    第2四半期に黒字転換に成功した起亜自動車の中国合弁会社である東風悦達起亜も、第3四半期は再び赤字に転じた。第3四半期の東風悦達起亜の売上高は8353億ウォンで、営業損失は206億ウォンを記録した。第1四半期に531億ウォン規模の赤字を出した東風悦達起亜は、第2四半期には158億ウォンで黒字転換したが、再び1四半期ぶりに座り込んだ。四川現代の第3四半期累積売上高は2兆848億ウォンで昨年の60%水準にとどまり、累積営業損失は579億ウォンだ。

    先だって2016年、現代自動車グループの中国合弁会社である北京現代と東風悦達起亜は一年1兆5000億ウォン以上の営業利益を記録した。しかしサード事態が発生した2017年に両社はならんで赤字転換して損失4325億ウォンを出した。今年に入って北京現代が大幅の赤字を出して、両社の営業損失の合計は5535億ウォンに拡大した。

    今後、現代自動車グループは中国市場での危機を克服するために、エコカーを中心に新たな戦略を広げていく計画だ。

    来年から競争力のある新車を発売し、中型セダン「ラフェスタ」などの人気モデルの電気自動車バージョンをリリースして、中国のエコカー市場に本格的に進出する。販売方式と関連しては、エコカー中心の車両共有サービスを通じて現地の顧客に試乗の機会を提供し、オンライン販売プラットフォームの構築、デジタルマーケティングの高度化などを推進する方針だ。
  • 毎日経済_パク・ユング記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2019-11-17 17:26:18