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SKイノベーション、米バッテリー工場が完成間近

サッカー場15個ぶんの面積 


    米国の電気自動車用バッテリー市場を攻略するための、SKイノベーションの前進基地がジョージア州コマース市に威容を現した。

    ジョージア州の州都であるアトランタ市の北東135キロメートルの距離の85番高速道路に隣接した最上の立地だ。昨年3月に着工してから10ヶ月めで電極と組立てなどの計3つの生産棟の外観がほぼ完成段階に到達した。生産棟の総延長は600メートルで、延べ床面積はサッカー場15面ぶんに相当する壮大な規模だ。

    来年下半期の完成を目指しているが、工場は現場を訪問した14日(現地時間)現在の工程率は28%で、滞りなく工事が進行中だ。完成までに投入される鉄骨は1万9000トンに達し、配管の長さは147キロメートルで、電気ケーブルは373キロメートルに及ぶ大型プロジェクトだ。完成時の生産能力は年間9.8GWh(ギガワット時)で電気自動車20万台分に相当し、韓国の瑞山工場の2倍を超える。ジョージア工場が完成したら中国とハンガリーと韓国工場などを含めて、SKイノベーションの電気自動車用バッテリーの総生産能力は年間120万台分に大幅に拡大される見込みだ。

    ジョージア工場は特に1回充電時に500キロメートルを一度に走行できる最尖端の第3世代バッテリーを専門に生産する。来年半ばにプロトタイプを作ってテストを経て、その後から量産して米国内の自動車メーカーに供給する予定だ。

    SNEリサーチによると、米国の電気自動車市場は今年の年間170万台規模から毎年17%成長し、2030年には700万台以上に大きくなると予想されている。このような傾向からSKイノベーションは最近、2工場の建設を事実上確定した。 第1工場で生産する製品は近くのテネシー州にあるフォルクスワーゲン社の工場に納入される予定であり、第2工場の製品はまた別の大手メーカーに供給されるものと予想される。工場用地は最大で5つの工場を収容できるくらいに広いので、市場の拡大に合わせて投資をさらに拡大する余地もある。

    一昨年に米国進出を決めたSKイノベーションは、用地の選定に6ヶ月あまり念を入れた。南部6州の30以上の都市が「ラブコール」を送ってきたが、SKイノベーションが選択したのはジョージア州コマース市だった。これに対してジョージア州のブライアン・キャンプ知事は13日のインタビューで、「空港と港湾があるジョージア州は物流に強みがあるうえに、安定して電気とガスなどを供給できるインフラを備えている」とし、「何よりも優秀な人材を供給できることが最大の利点だ」と説明した。ジョージア州は「クイックスタート」という雇用プログラムを通じて電池産業に対する職業訓練を実施しており、人材補充にも協力する計画だ。今後、SKイノベーションの米国工場は2000人以上の従業員を採用することになる。

    ジョージア州はまた、土地を20年間の無償賃貸の後に低価で売ることにしたし、年間9万世帯の使用量に相当する電気も安く供給することした。何よりもジョージア州、テネシー州、アラバマ州など「イースタンサンベルト」地域は世界の自動車メーカーの生産工場が集中しており、前・後の産業連携が容易だ。
  • 毎日経済_ジョージア州コマース市=シン・ホンチョル特派員 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-01-16 20:22:29