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故辛格浩氏、個人財産1兆ウォン…ロッテ経営権の行方は?

    • ロッテ辛格浩名誉会長の若い頃の姿/写真=ロッテ持株提供



    辛格浩(シン・ギョクホ/重光武雄、98歳)ロッテグループ名誉会長が死去し、故人が所有する株式1兆ウォン台の財産などの行方に財界内外の関心が注がれている。

    昨日(19日)死去したシン・ギョクホ名誉会長は、日本で素手から事業をおこしてロッテを屈指の企業に育てた。日本に留学に行く当時、シン名誉会長が手にした金は83円に過ぎなかった。しかし、日本と韓国を行き来しながら経営を積極的に展開した結果、国内では財界5位に登って莫大な富を築いた。

    現在、ロッテグループの売上げは100兆ウォンに達する。シン名誉会長が保有している個人財産だけでも1兆ウォンを軽く超える。ロッテグループによると、シン名誉会長は今年の第1四半期の時点でロッテ持株(持分率3.10%)、ロッテ七星飲料(1.30%)、ロッテショッピング(0.93%)、ロッテ製菓(4.48%)などの韓国内の上場会社の株式を保有している。

    不動産は仁川市の桂陽区木霜洞(ケヤング・モクサンドン)にゴルフ場敷地166万7392平方メートルを持っている。この敷地の価値は4500億ウォン台と推定される。

    日本では交潤社(0.83%)とロッテホールディングス(0.45%)、LSI(1.71%)、ロッテグリーンサービス(9.26%)クリスピー・クリームドーナツ・ジャパン(20.0%)などの非上場系列会社の株式を保有していることが知られている。

    シン名誉会長は別途の遺言状を残さなかったことが伝えられたことから、所有する株式は分割相続される可能性が大きい。この間、シン名誉会長の資産管理は2017年から限定後見人(法定代理人)に確定した社団法人「サン(The sun)」が担ってきた。限定後見とは、老齢や疾病などで事務処理能力が不足している人の法律行為を一定の範囲内で代理する制度をいう。

    シン名誉会長が亡くなったことによって限定後見は終了し、法に基づいて財産の相続手続きが行われる。もし遺言がある場合は、それに応じて継承が行われる。

    しかし、遺言の作成時点で認知症の症状が進行しているなど、意思決定能力が喪失した状態であれば、遺言の効力が認められない可能性を排除することはできない。

    シン名誉会長の財産分配の問題は、ロッテグループの経営権にはそれほど影響を与えないものと観測される。すでにシン名誉会長が経営の一線から退いていたし、持ち株比率も低いからだ。

    特に現在、ロッテの株式構造は次男の辛東彬(シン・ドンビン/重光昭夫)会長を中心に安定的に行われている。シン・ドンビン会長は総帥一家のうちで、ロッテ持株に対して最も多くの株式(11.71%)を保有している。ロッテ持株はロッテ製菓の株式の48.42%、ロッテケミカルの23.76%、ロッテ七星飲料の26.54%、ロッテショッピングの40.00%を持っている。

    主要系列会社であるロッテショッピングの場合、シン・ドンビン会長の持分が9.84%で総帥一家の中で最も多い。

    日本の持株会社であるロッテホールディングスも持ち株比率を広げ、経営安定化の基盤を固めた。ロッテグループによると、2018年2月におけるシン・ドンビン会長の日本ロッテホールディングスの株式保有率は1.38%から4%まで増え、1.62%を保有している辛東主(シン・ドンヂュ/重光宏之)会長や0.44%のシン名誉会長を超えて個人での最大株主になっている。

    シン・ドンビン会長と経営権紛争を続けてきた長男のシン・ドンヂュSDJコーポレーション会長(前ロッテホールディングス副会長)側の経営復帰は容易ではないと予想される。

    2015年から昨年6月まで、韓・日ロッテグループの分離経営を主張してきたシン・ドンヂュ会長はロッテホールディングスの株主総会で、自分自身を取締役に選任するようにという案件を出して経営復帰を試みたがそのたびに失敗した。
  • MBNオンラインニュースチーム | (C) mk.co.kr | 入力 2020-01-20 11:36:00