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韓、証券市場で54兆が蒸発…外国人5200億売り越す


    「武漢肺炎」に対する恐怖で、国内外の金融市場が大きな衝撃を受けた。コスピは10日以降も2200線をずっと守って2300への期待感も高かったが、28日に開場するやいなやすぐさま座り込んだ。この日のコスピは一日で3%が抜けて、2176.72で終えた。これは今年最初の営業日だった2日の2175.17と似ている。一ヶ月間の上昇分を一日でほぼすべて奪われたわけだ。

    株式市場が下落したのは外国人が大量に売ったからだ。韓国取引所によると、外国人はこの日だけで5200億ウォンを売り越した。昨年の11月26日、MSCI指数の調整時に8573億ウォンを売った後で2カ月ぶりに最大の売り越しだ。

    「武漢肺炎」の発祥地でもない韓国で、外国人が株式市場が開場してすぐに資金を差し引いたのは、中国をはじめとするアジア諸国の株式市場がすべて休場したこととも関連がある。中国と台湾そして香港は春節連休で、長いばあいは来月初めまで株式市場を開かない。「武漢肺炎」という悪材料でリスクをヘッジしなければならない外国人機関投資家らは、先に開場した韓国と日本、その中でも韓国で売りにポジションを切り替えてリスクを減らしたと分析される。

    この日、「武漢肺炎」の恐怖で国内証券市場の二か所で時価総額が54兆ウォン近く蒸発した。韓国取引所によるとこの日の終値を基準にして、有価証券市場(コスピ)の時価総額は1466兆831億ウォンで、前取り引き日(1512兆6291億ウォン)よりも46兆5460億ウォン減少した。コスダック市場の時価総額は240兆4631億ウォンで、7兆4344億ウォンが減少した。

    韓国よりも一日前に株式市場の扉を開いた日本の日経225は、27日に2%台の急落を経たが、28日には0.55%下落していったん下げ幅を小さくした。前日のニューヨーク株式市場と欧州の株式市場も下落を免れなかった。特にアメリカン航空(5.54%)、デルタ航空(3.37%)、ユナイテッド航空(5.21%)などの航空株が一斉に急落したし、ホテルと旅行関連株、中国に依存度が高い株も直撃弾を受けた。

    中国での売上高が全体の17%を占める化粧品ブランドのエスティローダーとスポーツ用品メーカーのナイキの株価は、それぞれ4%と1.7%下落した。また中国内の移動制限措置によって製造と供給網の崩壊が懸念され、中国に生産拠点を保有しているアップルの株価も2.95%急落した。

    一方で、安全資産は脚光を浴びている。一部では現在のオンス当たり1500ドル台の金の価格は、2000ドルまで上がりうるという見方が出ている。
  • 毎日経済_ニューヨーク=チャン・ヨンスン特派員/ソウル=パク・イネ記者/キム・ドクシク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-01-28 18:01:34