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god、「思い出を越えてやって来た5人の男の話」

MBC「ドキュメントスペシャル」 

  • 2014年5月、嘘のように5人の男が戻ってきた。国民グループと呼ばれ、2000年代を席巻したgodが12年ぶりに完全体として集まったのだ。

    2000年に180万枚を超える音盤販売に2001年には放送3社の歌謡大賞とゴールデンディスク大賞を初の同時受賞、以降2002年から2003年に100回コンサート全回完売で総累積観客200万人という記録を打ち立てたgodの人気は実に驚くべきものだった。

    全年齢層の愛を受け、ミレニアム時代を代表するアイコンとして地位を固めたgodに最初の節目が訪れた。5集アルバム『Chapter 5 Letter』以降、ユン・ゲサンが突然脱退を宣言した。6集アルバム『An Ordinary Day』からユン・ゲサンが抜けた4人での活動を行ってきたgodはついに2005年7集『空へ』を最後に各自の道に立つこととなった。

    そんなgodが新しい音楽を引き下げてファンたちの前に登場した。何よりも今回の再結成には2004年にチームから脱退したユン・ゲサンまで共にした。5人のメンバーたちが共にステージに立つのは10年、ひとつの声でアルバムを作るのは12年ぶりのことだった。「ファンたちがどれだけ私たちを覚えていてくれ、歓迎してくれるか不安だった」というメンバーの心配とは違い8集アルバム『Chapter8』に向かうファンたちの呼応は全盛期時代と同じだった。

    ファンたちは奇跡のような再結成に熱く歓呼し、これはオンライン音源サイトチャート1位を席巻、単独コンサート全席完売記録に続いた。

    1日午後に放送されるMBC『ドキュメントスペシャル』は2014年godの歩みを振り返り、彼らの力は何か、同じ道を歩く5人の男の正直な話を聞かせてくれる。

    ◇思い出を込めて、現在に近づく

    去る7月12日、13日ソウル公演を皮切りに広州、釜山、大邱、大田まで全国ツアーコンサートを成功裏に終えたgodはファンたちの声援に力を得てソウルアンコールコンサートを企画した。その場所は蚕室主競技場だった。一番大きく代表的な公演会場と評価を受ける蚕室主競技場は歌手たちの間で『夢のステージ』と評価を受ける場所でもある。

    11番目の公演会場に蚕室主競技場を選んだことはgodにも無理に近かった。それでもソウルアンコールコンサート会場に決めたことは完全な合体後、全てを見せようとする気持ちが大きかったためだ。

    過去形でだけ存在せずに、現在に近づくgodは11月にはデビュー16年目にしてアメリカLAとニュージャージーにて初の単独コンサートを開き、さらに一歩前に進んだ。海外活動をしたことのないgodには必ずやり遂げたかった挑戦でもあった。年齢は重要ではないことを見せるようにコンサートのために5人が共にアメリカの地を踏んだ。

    ◇頂上までの道、各自が歩んだ道

    5人の男の物語は1998年7月パク・ジュニョン、ユン・ゲサン、デニー・アン、ソン・ホヨンがいる一山(イルサン)の宿舎に亀尾から18歳のキム・テウが上京しながら始まる。トイレに行くトイレットペーパーがなく、食べる飯もなく、洗うための水もなかった。食べることが一度ということもあるほどに苦労したが、今までgodを存在させた力強い足場となった。困難な状況でメンバーたちはお互いを頼り家族、兄弟のような存在になった。

    1999年1月パク・ジュニョンの実話が収められた『母へ』でデビューしたgodはIMFという経済危機に共感帯を形成させて認知度を高めはじめた。そして2集『愛してる、そして覚えてる』で戻ってきた後に、育児芸能の元祖『godの育児日記』にて11ヶ月ジェミンと出会って全国民が好きなグループに飛躍する。

    当時人気アイドルグループだったH.O.T.やジェクスキス、S.E.S、ピンクルのように華やかなパフォーマンスや洗練された外見はなかったが、隣家のお兄さんのような気さくで平凡な魅力でゆっくりと大衆に溶け込んだ。

    godの1集から7集までをプロデュースしたパク・チニョンはインタビューにて「godは生まれたときからがそうだったようだ。意図的に企画して組み立てられたものではないから」と表現した。

    メンバーたちの話し、育ってきた環境、人生を音楽に溶け込ませ、ファンたちはそんな彼らの音楽を愛した。3集アルバム『Chapter3』のタイトル曲『嘘』で国民グループ隊列にのぼったgodは2001年に4集『道』にて放送3社の歌謡大賞とゴールデンディスク大賞までを総なめにして頂上に上りつめた。

    幼い年齢に目標だけに向かって走っていき、道を振り返ることが出来ず、家族のような仲であるだけに寂しさもより大きく迫った。2004年12月、6集ショーケース以降5人が立ったステージを見ることは出来なかった。7集『空へ』以降となる2006年からはグループ活動を中止した。

    メンバーたちはgodが享受した頂上から降りて各自歌手、プロデューサー、俳優、バラエティ、休息など他の道を歩み始めた。しかしgodとして上り立った頂上はとても高かった。独り立ちは順調なものではなく、苦しく寂しいほどに互いに対する恋しさも深くなった。

    godの平均年齢はいつの間にか37.8歳、中年ドルとなったgodであるが共にいるときにはいつでも悪戯心の盛んな20代の姿そのままだった。それでも時間が経過しただけに変わったことも多かった。過去には衣装も皆同じデザインでひとつだということを強調したが、今は個性、重厚感、華やかさ、気さくさなど要求事項もいくつかだった。5人が離れて過ごした時間が長く、音楽、演技、バラエティなど個人活動の領域が違うために衝突する部分も少なくない。大衆、ファンたちと直接会う公演に関してはさらに鋭敏に議論するが、刃物で水を切るような夫婦喧嘩のようにいつそうだったのかというようにすぐに自分の場所を探し出す。

    再び出会った5人の男、godは厳しい人生、忙しい日常に「思い出」をプレゼントしてくれた。単純に思い出としての回帰がではなく、思い出を現在まで続ける。godは長い空白、そして現在の本人たちの物語を歌に込めてファンたちと出会っている。
  • MBNスター クム・ピッナ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-12-01 17:26:23