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「ソガデ」有名無実となったJYJ法…加害者なく被害者だけが残った

「第25回 ハイウォンソウル歌謡大賞」 

    去る14日、「第25回 ハイウォンソウル歌謡大賞」が開かれた。僅かな音響事故と少女時代テヨンが墜落する事故があった。しかし、一人のミュージシャンが授賞式に参加できない事実がこのような事故を覆い隠すほどの関心を集めた。

    グループJYJメンバーのキム・ジュンスは14日、自身のSNSを通じて「心が痛い。大丈夫だけれど、皆さんの気持ちを私などが察するとすれば、その真心と愛にお返しできない私がとても憎い。何もできない無能力さに胸が引きちぎられる。また借りを作った。申し訳ない」とメッセージを残した。

    これは同日午後に開かれた「ソウル歌謡大賞」によるものと見られた。この日キム・ジュンスは人気賞にて投票1位となったにもよらず、舞台で姿を見ることはなかった。彼は自身が直接受賞できないことに対する残念な気持ちをSNSを通じて吐露した模様だ。

    JYJはジェジュン、ユチョン、ジュンスが東方神起時代の所属事務所であったSMエンターテイメント(以下SM)との葛藤後にSMを離れC-JeSエンターテイメントに巣を構えた後に活動を開始させた。葛藤の内容は13年という期間に違約金8000万ウォンが不公正な契約だというものだった。これは法的攻防に繋がり、2011年法院はJYJの手を上げた。

    JYJは法的には勝利したが、活動においては完全な勝利を得ることが出来なかった。SMと韓国大衆文化芸術産業総連合はワーナーミュージックコリアと地上波放送、歌謡芸能関連ケーブル放送局、音盤卸・小売事業者、オンライン音楽サービス事業者など26の事業者にJYJの放送オファーと出演などを控えるように要請するメールを送った。

    公正取引委員会は2013年7月、SMがJYJの活動を妨害したことについて是正命令を与えた。SMは「JYJの活動について妨害行為をした事実はないにもよらず、今回の決定について遺憾を表する」と公式立場を明かした。SMの言葉が事実であればなぜ今も「ソウル歌謡大賞」でキム・ジュンスは受賞所感を伝えることが出来なかったのだろうか。

    ソウル歌謡大賞は数多くのSM所属歌手が舞台を飾り、授賞式も共にした。しかし、キム・ジュンスが登場して受賞したとすればSM所属歌手の出演は不透明であっただろうという観測があちこちから聞かれた。SMはJYJに対する言及なく「スケジュールのために欠席する」と話せばそれまでだ。ソウル歌謡大賞の立場からすればキム・ジュンス一人を出演させようとSM所属のすべての歌手と背を向けることは「損害を見る商い」と変わりない。

    ソウル歌謡大賞は47日間の投票を進行させ、キム・ジュンスが人気賞部門にて1位となった。ソウル歌謡大賞側は「今年は人気賞ではなく、本賞中心の授賞式」だと話し、「本賞候補にもキム・ジュンスがいた」という主張が起きるや態度を変えて「受賞者中心で招待した」と釈明した。

    JYJ法(放送事業者が第3者の要請により正当な自由なく特定人の放送プログラム出演を防ぐ行為を禁止することが主な内容)を通過させた「共に民主党」のチェ・ミニ国会議員事務室から問い合わせすると再び「本賞中心の授賞式であるため、人気賞候補は除いた」と態度を変えた。ソウル歌謡大賞側は何度も言葉を変えてキム・ジュンスの出演に関して正当化させようとした。

    加害者は存在せず、被害者だけがいる。法案はあるが実効性がない。もちろんこのすべてがソウル歌謡大賞の失敗として作られた単純なハプニングである可能性もある。しかし、ハプニングとするにはソウル歌謡大賞側の態度は苦しいように見える。
  • MBNスター ユ・ジフン記者 / 写真=キム・ジュンスSNSキャプチャー、MBNスターDB | (C) mk.co.kr | 入力 2016-01-15 16:17:35