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「7番房の贈り物」「雪国列車」…今年の映画観客2億人

  • 今年一年、映画館を訪ねた観客が2億名を突破する見込みだ。

    韓国映画史上、最初であり最高記録だ。これは2005年に映画観客1億人を突破した後、8年ぶりに2倍に成長した数値だ。

    12日、映画振興委員会の映画館入場券統合電算網によれば、韓国映画と外国映画を含んで映画を見た観客は1億9656万人で、昨年の記録(1億9489万人)を超えた。通常は12月に2000万人近い観客が殺到し、大作映画が封切り予定である点を勘案すれば来週に2億名を突破するように見える。総観客数をわが国の人口(4895万人)で割った「1人当り観覧回数」は約4回で、昨年(3.8回)より上がった。1年に国民一名当り4回ほど映画を見たという話だ。このような頻度は映画産業の宗主国であり、世界で「一人当り観覧回数」が一番高い米国のような数値だ。

    2005年に1億観客を越した後に浮沈を繰り返えした観客数は、2011年以後ずっと増加している。映画産業の成長は韓国映画の活躍と軌を一にする。2010年は韓国映画に比べて外国映画のシェアが高かったが、翌年から逆転してから韓国映画は破竹の勢いで‘パイ’を拡げて行った。今年、韓国映画の観客数は1億1711万人で59.6%を占めた一方、外国映画は7945万人(40.4%)にとどまった。

    今年の韓国映画は1000万人内外の「大当り」と500万人内外の「中当たり」作品が平均して生まれ興行を主導した。昨年には1200万人を動員した「10人の泥棒たち」「王になった男」などが頭角を現わした。しかし今年は大型ブロックバスターから小規模映画まで、すべての分野でそれぞれが分け前をたっぷりと得た。1280万人を記録した「7番房の贈り物」を含めて「雪国列車」(934万人)、「観相」(913万人)が大当り行列を引き続いた。また「ベルリンファイル」「隠密に、偉大に」「かくれんぼ」など、500万~700万人を集めた中当たり映画も人気を見せつけた。

    映画の平均した成功は、全般的によりいっそうアップグレードしたわが国の映画のクォリティーを示すものという評価もある。大規模資本が投入されスター俳優を起用したブロックバスターのほかに、凝った筋書と実力派俳優を動員した「小さな映画」が意外の成績を出して善戦したからだ。

    スター俳優もなく1000万人を越した「7番房の贈り物」や、映画界では経歴の浅いキム・スヒョンを立てて695万人を動員した「隠密に、偉大に」、新人監督の実験性が引き立つ「ザ・テロライブ」(557万人)などは封切り前は大きな期待を集めなかったが驚くべき興行風をまき起こした。

    映画評論家のチョン・チャニルは「韓国映画がスター監督や俳優がいなくても満足するに値するクォリティーを引き出す作品が多いという話」だとし、「わが国の映画に対する信頼が大衆の間に定着しつつ、需要と供給が歯車のようにかみ合って成長している」と説明した。

    イム・ウヂョン映画振興委員会チーム長は「映画祭に出品する非商用映画、芸術映画が大きく増えたという意味だ。映画消費層の底辺が広くなりつつ商業映画だけではなく、実験的メッセージを込めた映画に対する要求も大きくなっている。わが国の映画市場が量的成長とともに質的成長も伴った良い現象」であると評した。
  • 毎日経済_イ・ソンヒ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2013-12-12 17:30:46