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興行俳優キム・スヒョンが映画「リアル」により記録した予想外な歴史

    たまに例外はあるが、映画の総合評価は「もどかしくて見ていられない」だ。

    「信じて見る」俳優キム・スヒョンの名前と「野心作」という修飾語について言及することすら避けたくなるという観客が列をなす。

    映画『リアル』。まだ上映中の映画について失敗だと断定するには無情な感じがするが、損益分岐点が330万人の観客という映画が公開1か月を控えて46万人動員にとどまったのだから、一応興行には失敗したと見ることができる。

    このくらいになれば、問題はお金ではなく評価だ。

    興行に失敗しても、観客の感想で勝利する力作もしばしばあるからだ。

    しかし、『リアル』は興行と観客の両方からきつい言葉を聞いた。

    傷が大きく見えるのは自他が公認する「ブランド俳優」キム・スヒョンが主演を引き受けたということだ。

    現在オフラインでもオンライン上でもホットな「ソルリ」の出演と彼女の破格的な露出という予告が興行の変数になるかもしれないと期待されたが、瞬間的なイシューのそれ以上でもそれ以下でもない、ありきたりなクリシェとして収束され、映画は「キム・スヒョンの興行神話」の決定的な一発になることができなかった。

    結局野心作と言われた映画『リアル』はキム・スヒョンのフィルモグラフィーに初めて「興行失敗」という予想外の歴史を記録することになった。

    最初の失敗の苦しさは厳しい。ドラマ『太陽を抱く月』と『星から来たあなた』を介して成し遂げたワールドシンドローム、映画『10人の泥棒たち』と『シークレット・ミッション』で作られた2000万人観客動員の偉大な記録で花道だけを歩んできたキム・スヒョンに『リアル』の失敗は痛い。

    もちろんデビュー後10年の間に示したものすごいエネルギーと演技力がこの作品1つの不振で消えるわけではないが、野心を持って準備していた映画を通じて、喜んで遭遇した観客たちの厳しい評価は、今後の彼の活動に少なからぬず影響を与えると思われる。

    「もう俳優を信じて見る時代は終わった」、「キム・スヒョンの画報の映像版」のような一部の観客の酷評の間で、「俳優キム・スヒョンに作品を選ぶ見識を育ててくれた意味のある映画」というジョークが彼に異様に重く受け止められることだろう。
  • 毎日経済 Citylife 第589号 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-07-30 09:00:00