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節約の象徴になったキム・センミン、彼に降り注ぐ「スチューピッド!」の非難

    節約の代名詞として自ら「グレート!」になったキム・センミンに「スチューピッド!」の警告があふれ出している。(翻訳者注:キム・センミンが一般人の送った領収証を見ながら節約のアドバイスをする番組が人気を博している。領収証を見ながら彼は「グレート!」や「スチューピッド!」を声高々に叫ぶ。)

    『ラジオスター』の放送中にキム・グラの毒舌にさらされた彼に注がれた慰めと同情の雰囲気が鎮まりながら、否定的な視線もあらわれている。

    かつて大衆の絶対的な呼応を得た書籍『痛いから青春だ』以来、好感的なイメージが好まれないイメージに変わった珍しいケースなのではないかと思う。

    わずか数日間で彼に注がれた応援と歓声が非難に変わった理由は何だろうか。キム・グラの一方的な毒舌フレームから外れて彼を見つめる人々は言う。

    比較的にキム・グラの嘲笑が嫌だっただけで、キム・センミンのライフスタイルが好きなのではない、と。

    だから彼の立志伝的なストーリーと執拗な経済観念がむしろ不便だという指摘も多い。

    特に「サンポ(恋愛、結婚、出産の3つを諦めること)」を越えて「チルポ(サンポに加えて持ち家、人間関係、夢、希望を諦めること)」にまで達した若い世代の反発が激しい。

    大前提として節約できるお金があってこそ節約できるというもの。

    果たして彼は最近の若い世代の生活をしっかりと理解しながら、頻繁に「スチューピッド」の警告を送っているのかと問い直しているのだ。

    結局、「そうして金持ちになった」キム・センミンのはつらつとした「スチューピッド」は、厳しい世渡りに疲れ果てた人にはとんでもない毒舌であり、暴力的に映ったりもする。

    この地の多くの人々は彼が休むことなく説いてきた「10年に10億ウォンを集める」のような非現実的な夢にひたる余裕はない。

    ただただ借金を背負わないでけでも幸いだという寂しい希望に身を寄せたまま生きている現実。

    だからごく一部が「お金の多い芸能人が庶民の生活をからかっている」と怒ったりもする。

    長い無名の逆境と苦難を乗り越えて初めて全盛期を迎えたキム・センミン。

    「スチューピッド!」を叫ぶ彼の気持ちを知らないわけではないが、不可能な未来がまるで彼の言葉に限っては現実になるかのような幻想ばかりを植えるのであれば「スチューピッド」であろうが、「グレート」であろうが、それが何の役に立つのだろうか。

    「グレート」なスター、キム・センミンを見ながら、むしろ心思が複雑になる世の中だ。
  • 毎日経済 Citylife 第597号 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-09-24 09:00:00