記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
エンタメ > TV・映画

映画「1987」、民主主義を勝ち取る…その日を思い返して

    俳優キム・ユンソク、ハ・ジョンウ、ユ・ヘジン、キム・テリ、パク・ヒスン、イ・ヒジュンが集まった。独特なスタイルの演出力を誇るチャン・ジュンファン監督の新作『1978』を通じてだ。中でもキム・ユンソクとハ・ジョンウは『哀しき獣』以来7年ぶりに再会した。

    ハ・ジョンウは22日午前、ソウル狎鴎亭CGVにて開かれた映画『1987』制作発表会にて「三度目の共演は同じ側に立って何かを解決し、ユンソク兄さんの後ろについていきたかったが、今回も『哀しき獣』のミョンとグナムの対立構図のように反対陣営として出演することになり個人的に(残念だ)」と話した。

    これにキム・ユンソクは「次はカップルで(演技しよう)」と答えて現場を笑わせた。

    『1987』は1987年1月、二十二歳の大学生が警察の調査途中に死亡し、事件の真相が隠蔽されるや、真実を明かすために勇気を出した人々の胸熱くなる物語を描く映画。対共捜査処パク処長(キム・ユンソク扮)、ソウル地検チェ検事(ハ・ジョンウ扮)、看守ハン刑務官(ユ・ヘジン扮)、87学年新入生ヨニ(キム・テリ扮)、対共捜査処チョ班長(パク・ヒスン扮)、社会部ユン記者(イ・ヒジュン扮)などが主人公だ。

    ハ・ジョンウは「シナリオがとても面白かった。1987年という過去のつらいひとつの事件だったが、それを重くなく観客にしっかり伝えることができる作品になるという考えが浮かんだ」とし「劇映画として表現するが多くの長所を感じた」と話した。キム・ユンソクとユ・ヘジン、キム・テリなどの俳優全員がチャン監督のシナリオを賞賛した。

    序盤に作品をリードせねばならないキム・ユンソクは「対共捜査処のイメージを克明に現すことができる人物を演じなければならなかった」とし「良いのか悪いのか分からず、ある信念に満ちた人物だ。ともすれば不幸な人物であり、時代が作り出した怪物のような人物だが、その人間がどうしてああなるしかなかったのかを見せるために努力した」と話した。

    キム・ユンソクはまた「その実在人物が歴史の生け贄と話すことは免罪符にはならないと思う」とし「この映画はなぜ彼がそこまで来たのかを密度を濃く見つめる。もう再びそんな人物がいてはいけないという考えで接近した。映画を見ればその部分が理解できるだろう」と強調した。

    キム・ユンソクと同じ側に立つ人物を演じるパク・ヒスンは「実在人物であり、加害者の立場の人物なのでどうやって演技すればいいかとても悩んだ」とし「主動人物としても追い込まれるのだが、複雑な状況があったため演技しながらも難しかったと思う」と吐露した。

    ユ・ヘジンは一般庶民役だ。ユ・ヘジンは「本当に平凡な看守役だが、隠された真実を知ることとなり最善を尽くして明かさねばならないという良心を持った人物」だとし「シナリオを読み、最初は灰色の雰囲気だったが、最後には青い色で終わっていた。そのカラーがしっかり見えるようにする人物になればという部分に気を使った」と話した。

    ユ・ヘジンの姪役を演じたキム・テリは「初々しく溌剌とし純粋な姿をお見せできる部分を探さないといけないと考えた」と話した。

    イ・ヒジュンは「1987年は小学生の頃であるため、何があったのか正確には知らなかったが、Youtubeなどを探して見てとても驚いた」とし「実在した記者の方の迷惑にならないようしっかりやりたいと頑張って記事も探して調査した」と回想した。

    チャン・ジュンファン監督は「この国の主人が誰かを見せる映画を作りたかった」とし「『タクシー運転手』が話した光州も忘れることのできない悲しい歴史だった。『1987』の1987年は全国民が出て大統領を国民が選ぶことができる権利を勝ち取った年だ。民主主義がときどきふらついたりもするが、成熟し前に進んでいく民主主義のために必要な話」だと話した。

    12月27日公開予定。
  • スタートゥデイ チン・ヒョンチョル記者 / 写真=ユ・ヨンソク記者 | 入力 2017-11-22 12:27:00