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IUの新曲「Love Poem」、故ソルリさんがこの曲を聞いていたら

    まさに「格別」だった。1年ぶりの新曲「Love Poem」でカムバックした歌手IUが音源チャートを席巻した。

    IUは去る1日午後6時、オンライン音源サイトを通じて5thミニアルバム『Love Poem』の収録曲「Love Poem」を先行公開した。この曲は発売直後の午後7時、Melonで1位となり、MCモンの「人気 FAME」、テヨンの「Spark」、AKMUの「How can I love the heartbreak, you`re the one I love」など上位にいた曲を一段ずつ乗り越えていった。

    「Love Poem」のチャートでの快進撃はすでにロングランの勢いを見せている。2日午前8時基準、Melon、Bugs、genie、soribadaなど、各種音源サイトで1位を記録しているが、ストリーミングの推移は完璧な「屋根キック」状態だ。

    名実共に「音源クイーン」であるIUのパワーを確認することができる。5thミニアルバムの先行公開曲だけで強い破壊力を見せたIUは近いうちに公開されるアルバム全曲で「チャートの占領」を予告した。

    「Love Poem」はポップなメロディと躍動感のあるバンドサウンドが調和した曲だ。序盤は叙情的ながらも深みのあるIUの感性が曲全般に調和しているのが鑑賞ポイントだ。

    IUと長く一緒に呼吸を合わせている「IUバンド」のメンバーが参加して完成度を高め、IUの練習生時代から格別な親交が知られている実力派の先輩アーティスト、ハ・ドンギュンの声が加わって曲の重厚さが増した。

    「誰かのために、誰かが / 祈りをささげているみたい / 息を殺して書いた愛の詩が / 低く聞こえるよう / 君のところに鮮明に飛んでいき / 遅れないようにその場所に届きますように / I'll be there 一人で歩くあなたの後ろに / Singing till the end 終わらないこの歌 / ほんのしばらくだけ耳を傾けて / 特に長い夜を歩く君のために歌う / またあなたの世界に / 星が堕ちているみたい / 息を殺して飲み込んだ涙が / ここに流れるよう / 言葉を失って静かな心に / 記憶のように聞こえてくる声 / I'll be there 一人で歩く君の後ろに / Singing till the end 終わらない歌」(「Love Poem」の歌詞)

    曲自体だけでも説明の必要がない慰めとヒーリングの曲だが、IUが直接書いた「Love Poem」の紹介文は聞き手を切なくさせる。

    紹介文でIUは「人間の利他性とは、それさえも利己的な基盤の上にある。愛する人が一人で孤立していく姿を見るのは苦しいことだ。何もしてあげられず、見守るだけでは苦しくて、催促するように伝えた応援と慰めの言葉を、完全に相手のためにしたことだと勘違いしたりした」と書いた。

    続いて「私はまだ誰か、私の人が苦しんでいる姿を見ると、おせっかいをうまく我慢できない。しかし今では私のそのような行動が完全に相手のためだけの配慮や慰めではなく、その人の平穏な日常を見たい私の切なる願いだということが分かる。臆面なくお願いする立場だから、最小限のものだけを望むことにする。この詩を聞いてほしいということ、そして息をしてほしいということ」と説明した。

    また「誰かの人生を一生背負っていける他人はいない。しかし方向が正しければ、いくらでも一緒に歩くことはできる。また、学んだのが盗むこと(それしかできないということ)というように、私は私の愛する人たちに、いくらでも歌を歌ってあげられる。私は音楽をしながら、世界からもらった多くの詩のように、私も心からの詩を熱心に書く。そうして順番にお互いの詩を聞いてあげながら、大小の息をしながら、生きてほしい」と文を締めくくった。

    紹介文に基づいて判断すると、孤独に苦しむ多くの人のための歌であるだけに、IUの至近距離にいた故ソルリさんもIUが書いた歌詞のモチーフになった可能性は十分にある。

    もし故ソルリさんが生前にこの曲を聞いていれば、かなりの慰めになったのではという残念な気持ちが曲をさらに切ないものにする。

    この紹介文の作成時点がいつなのかは知られていないが、友人の死により苦しい時間を過ごしたIUがまるで故ソルリさんを哀悼するかのように書かれた「Love Poem」の紹介文にネットユーザーたちも言葉を紡ぐことができず、ただIUが音楽で伝える慰めを共有している。

    IUの「Love Poem」の初めての舞台は2日に開かれる韓国ツアーの光州コンサートで公開される。今回のツアーは光州をはじめとして仁川、釜山、ソウルなどに続き、12月には台湾、シンガポール、マニラなどを含む海外ツアーへと拡大、進行される。
  • 毎日経済 スタートゥデイ パク・セヨン記者 | 入力 2019-11-02 10:03:15