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アイドルからアーティストへ…BTS

『MAP OF THE SOUL:7』 

    • 防弾少年団は24日、ソウルのCOEXで開かれたカムバック「ユーチューブ生中継」に先立って記念撮影をしている。 写真提供=BIGHITエンター



    「テンポが遅い音楽を作業しながら、けっこう泣いたりしました。弱い姿や恐れる姿を見せることに対する恐怖からです。この7年間は間違っていたことも多かったけれど、それはまたそのままでよかったと思っています。今回のアルバムはそのような考えの仕上げです」。(リーダーRM)

    世界のボーイバンド防弾少年団が正規4集アルバム『MAP OF THE SOUL:7』で戻ってきた。

    24日、YouTubeの生中継で開かれた記者懇談会で、BTSは「7人のメンバーがひとつのチームとして作ってきた7年を盛り込んだ」と紹介した。長兄のジン(JIN)は、「以前の作品が世の中に対する関心や楽しさを語ったとしたら、今回の作品には私たちが隠そうとした内面と告白をアルバムに盛り込んだ」と説明した。ジェイホープ(J-HOPE)は「収録された20曲はすべて、一つの叙事につながるように努力した」と語った。

    防弾少年団の今回のアルバムは、既存のアイドルの文法を拭い去り、芸術色を加えたものと評価される。タイトル曲『オン(ON)』の公式ミュージックビデオは、30人以上のダンサーや12人のマーチングバンド(marching band)が一緒に壮大なパフォーマンスを披露する。シュガ(SUGA)は「苦しくて揺れる時もあった。影の恐怖に押されたりもした。今は重心を得た。私たちは受けた傷と試練に、正面から戦っていくという気持ちを込めた」と話した。

    去る1月に公開された『Black Swan(ブラックスワン)』のアートフィルムは、スロベニアの現代舞踊チーム「MN Dance Company(エムエヌダンスカンパニー)」とのコラボレーションで作られた。 「芸術的感性を引き上げたことに焦点を当てた曲が『ブラックスワン』です。独創的な振り付けで、私達のメッセージを再解釈してくれました。とても新鮮な体験でした。ファンにも私たちにも」(ジミン)。

    ジェイホープは「『ブラックスワン』と『Louder than bombs(ローダーザンボンブズ)』はアーティストとして苦しむ恐怖を溶かしこんだ曲」だと付け加えた。

    BTSは現代美術とのコラボレーションで、アイドル音楽の芸術性を一段階高めた。英ロンドン、独ベルリン、アルゼンチンのブエノスアイレス、米ニューヨーク、韓ソウルなど、世界5カ国の芸術家たちとプロジェクト「CONNECT BTS」を通じて、多様性の肯定とコミュニケーションや接続など、自分たちが追求する哲学を現代美術に拡張させた。 RMは「私たちが主力とするコンサートは同時に行うことができないが、現代美術の展示スペースでは私たちの哲学コンテンツを同時に体験することができる」とした。防弾少年団の作業の成果物への、世界のポップ市場の反応はすでに熱い。世界91の国と地域、iTunes「トップアルバム」チャート(22日時点)で1位に上がった。

    防弾少年団は自分たちのこのような成功は、最も個人的なメッセージが世界の普遍的な問題と接して生じた結果と解釈する。 RMは「パーソナル(個人)な話を音楽と舞台に解放することで世界性を帯びたものと考えている」とし、「私たち韓国人の悩みに世界中の多くの世代が共感を起こし、また韓国文化と韓国語を学ぶことにつながったことにありがたさを感じる」と伝えた。

    韓国大衆文化は映画『寄生虫(パラサイト)』のオスカー4冠という慶事を迎えた。ポン・ジュノ監督は最近のインタビューで、「防弾少年団が自分より3000倍も大きな文化的影響を誇示している」と賞賛した。シュガはこれに対して、「能力のある韓国アーティストがもっと多く知られたらという心で、賞賛してくださったようだ」と謙譲を示した。

    2020年は韓国大衆文化史初の「グラミー賞」に向かう。 BTSは1月のグラミー賞授賞式で、韓国歌手の中では初めて演奏した。昨年、最もホットな新人Lil Nas Xとのコラボレーションで、さらに意味を加えた。シュガは「2017年のビルボード・ミュージック・アワードに行った時から信じられない瞬間だった」とし、「グラミーでの公演に一段一段とステップ踏んで行っている感じがする。来年もまた期待される」とした。

    一方、この日の記者懇談会はソウルのCOEXで開かれる予定だったが、コロナ19への懸念でYouTubeでの生中継に置き換えた。
  • 毎日経済_カン・ヨンウン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-02-24 19:23:02