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韓国のいないワールドカップ? …本戦出場に赤信号

    いまや本当に韓国のいないワールドカップ本戦を想像することもできるようになった。ウリ・シュティーリケ監督(63)の率いる韓国サッカー代表チームは14日(韓国時間)、カタールはドーハのジャシム・ビン・ハマド・スタジアムで行われたロシアW杯最終予選8戦アウェーで乱打戦の末、カタールに2対3で敗れた。 A組最下位だったカタールに敗れたことで、本戦直行が可能な2位防衛にも赤信号が灯った。

    これまでドーハは韓国サッカーに、1993年のアメリカW杯本大会を控えた最終予選で、劇的に日本を抜いた幻想的な記憶を与えてくれた「約束の地」だった。

    しかし、今回はそれこそ「ドーハの悲劇」という表現がけっしておおげさではない結果が出た。そもそも韓国がカタールに敗れたのは、1984年にシンガポールでのアジアカップ0対1の敗北以来でなんと33年ぶりのことだ。

    ▶「ベッドサッカー」も「蒸し暑さ」も言いわけ

    当初、代表チームが最も懸念していたのはカタールの蒸し暑さだった。早目にアラブ首長国連邦(UAE)にむけて現地訓練に出発し、イラクとの親善試合を行った理由も、天候に適応するためだった。しかしカタール側がジャシム・ビン・ハマド・スタジアムに設置されたエアコンを稼動させて、憂慮した蒸し暑さの問題は発生しなかった。

    さらに中東特有の「ベッドサッカー」も見出すことができなかった。シュティーリケ監督が「韓国にはソリアのようなストライカーがない」と絶賛していたセバスティアン・ソリア(アルライアン)が警告累積で抜けたが、その位置を交代したすばしこい選手たちが韓国の守備をひっかきまわした。昨年10月に韓国と最終予選第3戦の時もペナルティキックでゴールをものにしたハサン・アルハイドス(アルサッド)は、一人で2ゴール1アシストを上げてこの日のヒーローになり、カタールのホルヘ・フォッサーティ監督は「われわれが今日試合に勝ったことは絶対に偶然ではない」と自信を表わした。

    一方、衰えを見せる郭泰輝(クァク・テヒ/ソウル)と試合感覚が落ちた張賢秀(チャン・ヒョンス/広州富力)を主力にしたシュティーリケ号の守備戦術は粗末そのものだった。攻撃戦術の核心である孫興民(ソン・フンミン/トッテナム)までが、30分で右腕を折る負傷にあって大きく揺れた。結局、2ゴールを先に差し出した韓国は後半に入って奇誠庸(キ・ソンヨン/スウォンジー・シティ)とファン・フイチャン(ザルツブルク)の連続ゴールで同点まで成功したが、4分後にアルハイドスに決勝ゴールを奪われた。

    ▶ お茶の間の虎?家の外では猫!

    韓国はこれまで遠征4試合で1ゲームも勝てなかった。 1引き分け3敗。遠征で得た勝ち点はわずか1点に過ぎない。

    事実、これはシュティーリケ監督の就任以前から続いていた問題だ。韓国がワールドカップ最終予選の遠征で収めた最後の勝利は5年も前にさかのぼる。 2012年、同じ場所でカタールを4対1で勝利したのが最後だ。以来、韓国はウズベキスタン(2対2分け)、イラン(0対1敗)、レバノン(1対1分け)を相手に勝利をおさめることができなかったし、シュティーリケ監督が指揮を取った後でも状況は変わらなかった。

    なんとかホームで行われた4試合をすべて勝って決勝進出の可能性は残っているが、それもすべて1点差の辛勝であり、依然として肯定的な評価は難しい。後半、イ・ジェソン(全北)とイ・グノ(江原)などの奮戦を通じてキ・ソンヨンとファン・フイチャンが得点し、今回のワールドカップ最終予選で続いていた「遠征無得点」を断ち切ったことが唯一の成果だ。

    ▶ ウリ・シュティーリケと決別するか

    2015年に赴任するやいなやアジアカップ準優勝を率いて、ワールドカップ2次予選8試合で全勝を収め最高の年間勝率(80%)を記録したシュティーリケ監督は、「ゴッティリケ(God +シュティーリケ)」というニックネームまで得て常勝疾走した。しかし最終予選に入った後は不振が続き、更迭の危機も排除できない選択肢となった。

    大韓サッカー協会は3月の中国戦敗北後ももう一度信頼を見せ、シュティーリケ自身も「代表チームを一度だけ信じてほしい」と訴えたが空念仏に終わった。

    シュティーリケ監督は試合後の去就問題をめぐって、「私の手にかかっていない問題なので後で話す」と明らかにした。

    大韓サッカー協会はいったん15日、坡州サッカー代表チームトレーニングセンター(NFC)で技術委員会(委員長イ・ヨンス)会議を開き、更迭を議論する見通しだ。すでにホ・ヂョンム韓国プロサッカー連盟副総裁、シン・テヨン20歳以下代表チーム監督、チョン・ヘソン首席コーチなどが一時的な救援投手としてあげられており、更迭は時間の問題だという分析が優勢だ。
  • 毎日経済 イ・ヨンイク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-06-14 19:23:44