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文在寅大統領「強力な力に基盤したトランプ外交に全的に共感」

    △写真=米国を訪問中の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と夫人の金正淑女史が29日午後(現地時間)、ワシントンDCのホワイトハウスで開かれた歓迎晩餐会で、ドナルド・トランプ米国大統領と夫人のメラニア女史と一緒に明るく笑っている。 [ワシントン=イ・チュンウ記者]

    文在寅(ムン・ジェイン)大統領とドナルド・トランプ米国大統領の歴史的な最初の出会いは始終一貫、和気あいあいとした雰囲気の中で行われた。

    ムン大統領は先月29日(現地時間)、顔合わせを兼ねた夕食会のためにワシントンDCのホワイトハウスを訪問した。ホワイトハウスの玄関の前で車から降りるやいなや、トランプ大統領は握手と同時にまず左手をムン大統領の右の肩に軽く乗せ、ムン大統領も左手でトランプ大統領の右腕を包み込むフレンドリーポーズを演出した。両首脳の握手は4秒ほど続いた。

    この日、韓・米首脳間の最初の顔合わせは夫婦同伴の晩餐の形で、予定時間をはるかに超えた125分のあいだ行われた。今年1月のトランプ政府の発足後、ホワイトハウスで外国首脳の夫婦同伴の晩餐は今回が初めてだ。両国国賓の晩餐も、2011年の李明博前大統領の訪米当時の晩餐に続いて6年ぶりだ。両国首脳は最初の出会いから篤い韓・米関係を再確認した。

    ムン大統領はこの日、夫婦同伴の晩餐で「過去には北韓問題が重要だとしながらも実際には行動しなかったが、私はトランプ大統領の強力な力に基盤した外交に対して全的に共感する」と語った。続いて「トランプ大統領が北韓の核に対して最優先課題としたので、大韓民国の国民の一人として希望を持っている」と語った。

    しっかりした強い安全保障を土台に、トランプ大統領の「最大の圧迫に関与(Maximum Pressure and Engagement)」という対北政策の基調に共調するという意味に解釈される。

    ムン大統領は「トランプ大統領が北韓の核問題を解決すれば、米国の誰もが解決できなかった偉大な成果を作る偉大な大統領になるだろう」と強調した。ムン大統領はまた、「トランプ大統領と長いあいだ韓・米間の協力が必要だ」とし、「核問題を完全に解決して、韓半島の平和体制を構築することが最終的な目標」だと語った。

    トランプ大統領は晩餐の挨拶で「韓国国民を非常に尊敬し、ムン大統領の大統領選挙の勝利は巨大な勝利だった」と祝いの挨拶を行い、ムン大統領は「韓国の民主主義と資本主義を移植させた国も米国だから、韓国の成功は米国のやりがいになるだろう」と、パートナーシップであることを明らかにした。尹永燦(ユン・ヨンチャン)青瓦台国民疎通首席は、「両国首脳は堅固な韓米同盟にしたがって、北韓の核問題と韓半島の平和、経済的繁栄などを成していこうということで意見が一致した」と伝えた。

    両国首脳は7月6日、独ハンブルクで安倍晋三首相と韓・米・日の首脳晩餐会も持つなど、北韓問題の解決のための協力方案を模索する計画だ。このことから、一週間で韓・米両首脳は再び晩餐を行いつつ信頼と友情を固めることになる。

    ただし、トランプ大統領は晩餐会の直後にTwitterにメッセージを載せて「(ムン大統領と)北韓問題と新たな貿易協定について議論した」と述べて、その背景に関心が集まっている。米国が事実上、韓米自由貿易協定(FTA)の再交渉を示唆したという観測が出ている。トランプ大統領は韓米FTAについて、これまで複数回「恐ろしい」として廃棄する旨をのぞかせたし、ムン大統領は「韓米FTAは両国の利益のバランスが合う」と最大限説得するという姿勢で接近してきた。

    また米国議会指導部はムン大統領に会った席で、北韓の核問題を解決するための韓半島へのサード配備の必要性を強調し、中国の役割論にも疑問を示した。これに対してムン大統領は、「新政府がサードを覆すかもしれないという危惧は捨てても良いだろう」と答えた。ムン大統領は続いて、「北韓はいつでも核実験とICBM発射などを準備して実行できる状況だと見られる」とし、「中国がもう少し役割を果たす余地があると思うので、習近平主席に会えば議論する」と明らかにした。これによってムン大統領は7月の主要20カ国(G20)首脳会議で習近平主席に会い、北韓の核問題を解決するためにより積極的な努力を要求するものと思われる。
  • 毎日経済_ントン=カン・ゲマン記者/ソウル=オ・スヒョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-07-01 02:12:30