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危機の韓国サッカー救う…新監督はシン・テヨン氏に
- 危機に見舞われた韓国サッカーの消防士は「八色鳥の戦術家」シン・テヨン前U-20代表チーム監督（47）だった。
大韓サッカー協会は4日、坡州（パジュ）国家代表トレーニングセンター（NFC）で技術委員会を開き、長時間の会議を開催した末に「シン監督をA代表監督に選任した。契約期間は2018年のロシアW杯本大会まで」と発表した。先月15日、ウリ・シュティーリ前代表監督の更迭で生じた空席は19日ぶりにすばやく埋まる形だ。9回連続ワールドカップ本選進出という目標達成が不透明になった絶望的状況だったので、迅速な意思決定が下された。
金鎬坤（キム・ホゴン）大韓サッカー協会副会長（66）が新任委員長を務めた技術委員会は3日、ファン・ソンホンFCソウル監督（49）、ソ・ヂョンウォン水原サムスン監督（47）、パク・キョンフン城南FC監督（56）とチョ・ヨンヂュン韓国プロサッカー連盟審判委員長（63）、キム・ビョンヂ前国家代表GK（47）などの新しい顔を含む構成を終えて、最初の会議ですぐさま監督選定まで一気に終わった。
当初、2010年南アフリカW杯で史上初の遠征16強偉業を達成した許丁茂（ホ・ヂョンム）プロサッカー連盟副総裁（62）が有力な次期候補としてあげられた。しかし本人が固辞したことから、シン・テヨン監督とチェ・ヨンス前FCソウル監督（44）、チョン・ヘソン現首席コーチ（59）などが新しい候補として浮上した。技術委員会はこの日の午前9時から5時間を超える激しい討論の末、最終的にシン監督の手を握ることにした。
「多くの意見を交わしたことから時間がかかった」と発表を始めたキム・ホゴン技術委員長は、「シン監督は代表コーチを務め、現在の選手たちを誰よりもよく知っている。活発なコミュニケーション能力でチームの結束を高めることができるだろうと思うし、戦術運用能力も優れており、残りの試合で勝利に導くと信じている」と、シン監督を選任した背景を説明した。
まずは現実的な選択だという評が支配的だ。外国人監督の選任が困難な状況で、国内監督の中で最も多彩な戦術をくり広げることができ、現在の代表チームを構成する主要プレーヤーたちとの関係も円満な監督がまさにシン監督という点で、技術委員会は道理に従って仕事を処理したという声が高い。
ただしシン監督本人には容易ではない課題になるものと思われる。 2009年、古巣の城南（ソンナム）で指揮を取った後、2010年にアジアサッカー連盟（AFC）チャンピオンズリーグと2011年FAカップの頂上を次々と獲得して実力を認められたシン監督は、自らを「ナンノム」と表現するほどに勢いに乗った指導者だ。
よしんば2012年に成績不振で退いたが、以降は各級の代表チームを転々としてコーチあるいは監督として自らの役割を果たしてきた。選手時代から怜悧なプレーでKリーグ城南一和（現城南FC）を率いて、「キツネ」というニックネームを得たシン監督が、指導者に変身した後には愚直な姿を見せた。
国家的関心が集まるだけにプロチームの舞台よりリスクの大きい代表チームでも、チャンスが与えられるたびに躊躇せず、特有の攻撃サッカーをよどみなく披露した。韓国サッカーの危機が訪れるたびに「毒の入った聖杯」を受け、専門消防士の役割を自任したわけだ。
シン監督は、2015年リオ五輪代表を率いた故イ・グァンジョン監督が白血病にかかって指揮棒を置いた後、重責を受け継いだ。よしんば準々決勝でホンジュラスに0対1で敗れてメダル獲得という目標達成に失敗したが、特有の攻撃サッカーで好評を得た。
昨年11月にも消防士の役割を引き受けた。アン・イクス監督（52）がアジア予選の不振の責任をとって辞退した後、U-20代表チームを率いてホームで開かれた2017年U-20ワールドカップ16強進出に成功した。
さらに高く上がることはなかったが、監督の代わりに「セム（先生）」という呼称で呼ばれるほど印象的な「兄型リーダーシップ」を見せ、イ・スンウとペク・スンホ（以上バルセロナ）など、個性あふれる選手を率いて、グループリーグでアルゼンチンを破るなど波乱を起こすこともした。
いまやいつのまにか3番目の消防士の役割を引き受けたシン監督の肩に、ワールドカップ進出がかかっている。 8月31日に開かれる9戦のイラン戦すぐさま指揮をとらなければならないために強力なリーダーシップが必要な状況だ。
大韓サッカー協会は「組3位のプレーオフを経なければならない、苦しい状況が来てもシン監督に任せる」とシン監督の気勢をあげさせることに乗り出した。 - 毎日経済 イ・ヨンイク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-07-05 00:28:31
