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金正恩「段階的非核化」...韓・米と熾烈な交渉予告

  • ◆ 金正恩-習近平会談 ◆

    4日間の中国訪問の日程を終えて28日に帰った金正恩(キム・ヂョンウン)北韓労働党委員長は、習近平中国国家主席との会談で非核化を取り上げて、韓半島情勢を主導的に導いて行くという意志を示した。去る26日、北京人民大会堂で習主席と首脳会談を行って国際外交の舞台にデビューした金委員長は、「非核化」の前提条件として韓国と米国の段階的な措置を要求したことが明らかになった。

    これに対して専門家らは、金委員長が中国との相互「血盟関係」の復元まで強調しつつ、4月末の南北首脳会談と5月の米・北首脳会談を控え、「中国」という心強い友軍を確保する成果をあげたという評価を下した。

    これによって北韓の非核化や北韓の核廃棄の問題は、よりいっそう複雑になるだろうという観測が出ている。

    北韓が対話に乗り出したのことには、米国を中心とした国際社会の「最大圧迫政策」が決定的な影響を及ぼしたが、北韓と中国が「血盟関係」を復元する場合には、北韓と中国の態度が再び原点に戻ることがありうるからだ。

    28日の中国新華社通信とCCTVなどによると、金正恩委員長は訪中期間に習近平首席と会って、「現在の韓半島情勢が良い方向に発展し始めた」とし、「金日成・金正日総委員長の遺訓に沿って朝鮮半島の非核化の実現に注力することは、われわれの首尾一貫した立場」だと述べた。金委員長は「われわれ自発的に緊張緩和措置をとり、平和的な対話を提案した」とし、「われわれ南北関係を和解と協力に変えることにし、南北首脳会談を持つことにして、米国との対話を望んでいる米・北首脳会談を持つことにした」と説明した。

    金委員長は、特に「韓・米が善意でわれわれの努力に応じて平和安定の雰囲気を造成し、平和の実現のための段階的な措置をとれば、韓半島の非核化問題は解決することができる」と強調した。これは韓国と米国の平和的措置を先決条件とする、「段階的非核化」の立場を明らかにしたものと解釈される。朝鮮半島の非核化原則を強調してきた中国の体面を生かすと同時に、昔からの血盟である中国を再び北韓側に引き込むという戦略的として分析される。

    習近平首席は北韓を積極的に支持すると発表した。習首席は「今年は韓半島情勢に積極的な変化があったし、北韓が重要な努力を傾けただけに中国もこれに対して賛成する」とし、「韓半島の非核化と平和と安定の維持、対話と交渉を通じた韓半島問題の解決を積極的に支持する」と言及して金委員長に力を加えた。

    特に金委員長は「朝・中の親善は代を継いで命のように大切に考えて続けていくべき崇高な意味」だと、血盟関係を強調した。習近平首席も金正恩の訪朝要請を受諾するなど、両国の高位級の往来を通じた戦略的コミュニケーションの強化などに応えた。

    このような北・中間の蜜月によって、非核化を前提とした韓半島の平和構想は新しい局面に入ったとの分析だ。

    一方、夫人の李雪主(リ・ソルジュ)氏と訪中した金委員長は、北京人民大会堂で儀仗隊の閲兵を受けた後、習主席と首脳会談を行い、習主席夫妻と歓迎の宴会や文芸公演観覧を共にするなど、昨年11月にドナルド・トランプ米国大統領の訪中時に次ぐ破格の厚遇を受けた。これに対して文在寅(ムン・ヂェイン)大統領の訪中時は「冷遇論議」があるほど誠意がなかったことと比較して、中国の二重態度を指摘する声も出ている。今回の北・中首脳会談では、中国側から李克強(リ・コチャン)中国首相と王岐山(ワン・チサン)国家副主席、王滬寧(ワン・フニン)常務委員が陪席し、北側からは崔龍海(チェ・リョンヘ)労働党副委員長、李 容浩(リ・ヨンホ)北韓外相などが同席した。
  • 毎日経済_北京=キム・デギ特派員/ソウル=アン・ドウォン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-03-28 17:59:50