記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
ニュース > 社会

YGヤン代表「役職辞退」の背景は?


    YGエンターテイメントのヤン・ヒョンソク総括プロデューサー(50、写真)とヤン・ミンソク最高経営責任者(CEO、46)は社の経営職から同伴辞退した。 YG所属芸能人らが相次ぐ非難に上がって論議が拡大しているうえに、両プロデューサー(以下PDと略記)までが麻薬投薬芸能人を庇護して情報提供者を脅迫したという疑惑に巻き込まれたことによるものと思われる。

    14日午後4時頃、両プロデューサー(以下PDと略記)はYGの公式ホームページ「YGライフ」に「私は本日付でYGのすべての役職とすべての業務から下りることにする」との立場文を掲載した。自分自身を取りまく疑惑が提起されてから一日めのことだ。続いて午後6時頃には、弟のヤン・ミンソク代表が内部の従業員に書信を送って、「熟考の後に長く維持してきたYGエンターテイメントの代表取締役を辞任することを決心した」とした。二人は兄弟としてYGを一緒に引っ張ってきており、兄のヤン・ヒョンソクPDがアーティストの管理全般を、ヤン・ミンソク代表は会社運営の一切を担当してきた。

    ヤン・ヒョンソクPDは「YGと所属芸能人を愛してくださるファンの皆さんにあまりにも申しわけない」とし、「降り注ぐ非難にもかかわらず、黙々と仕事をしている社員の皆さんにも心から申しわけなく思っている」とした。

    ヤンPDは「私は口にするのも恥ずかしく屈辱的な言葉が、無分別に事実のように語られる今の状況について忍耐を持って耐えてきた」とし、「しかしこれ以上は難しいようだ。これ以上YGと所属の芸能人たち、そしてファンに私のために被害がおよぶ状況は絶対にあってはならないと考えた」と付け加えた。その一方で、「最後に、現在のメディア報道と非難の事実関係は、今後の調査の過程を通じてすべての真実が必ず明らかになるだろうと信じている」と、現在の自分に提起されている疑いを認めることはないことを示唆した。

    ヤンPDがこの日に電撃辞任を発表したのは、所属するグループ「iKON(アイコン)」の元メンバーB.I(キム・ハンビン、23)に対して提起されたLSD服用疑惑が決定的な役割を果たしたとみられる。

    去る13日の報道によると、ヤンPDはB.Iに麻薬をわたしたと2016年8月に警察に明らかにした麻薬被疑者である歌手練習生出身のハン・ソヒ氏に、陳述を変更すれば処罰されないようしてやると懐柔した。この報道によると、ヤンPDは、この過程でハン氏に「私はあなたのような者に不利益を与えるのは難しいことではない」と脅迫までしたことが分かった。

    警察は14日、B.I捜査専門チームを設けた。京畿南部地方警察庁の麻薬捜査隊長がチーム長を引き受け、構成員は計16名だ。京畿南部警察庁はこの日に記者らと会って、「キム氏(B.I)の麻薬疑惑はもちろんYGの外圧と警察の癒着の有無など、メディアで提起されている各種の疑惑について厳重に捜査する方針だ」と明らかにした。また、「捜査対象者が多くなったり複雑になれば広域捜査隊や知能捜査隊などを追加で投入し、関連事案を徹底的に捜査する」と付け加えた。これとともに、必要に応じてYGのヤン代表に対する調査可能性も示唆した。

    専担チームは現在は外国に滞在しているハン氏と連絡をとり、これまでの主張を翻したり、2016年当時と事実関係が変わった部分があった場合は再捜査に着手する方針だ。

    京畿南部警察庁が警察庁の裁可まで受けて再捜査に入ったが、最後まで仕上げることができるかどうかは未知数だ。2016年8月に大麻を吸った疑いで京畿龍仁東部警察署に緊急逮捕されたハン氏は、B.Iの麻薬購入と投薬に関連する内容を警察に陳述したが、警察がきちんと捜査していなかったとし、弁護人を通じて国民権益委員会(権益位)に公益申告を行ったからだ。

    ハン氏の側は公益申告を通じてB.Iの麻薬購入・投薬疑惑と関連し、YGが警察の捜査をなだめようとしたという疑惑を提起した。京畿南部警察庁は権益委に直接捜査の意思を伝えたが、権益委は内部会議を経て捜査主体などを決めることにした。不誠実捜査の疑惑を受けている当時の捜査ラインが、現在のような機関に勤務中であることから権益委がどのような判断を下すか注目される。
  • 毎日経済_水原=チ・ホング者/パク・チャンヨン記者/ムン・グァンミン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2019-06-14 23:59:50